展示会案内(2000年下半期)
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2000年12月31日〜2001年12月31日
日本画家の平山郁夫さんが、約30年の歳月をかけて製作した、壁画は、中国の高僧・玄奘が中国からインドまでの求法(ぐほう)の旅の途中で目にしたと思われる風景7場面を13点に描写。高さは2.2メートル、柱を含めた総延長は49メートルに達する。
2000年12月15日〜2001年2月4日
本尊の四方を固める四天王像を中心に称名寺に伝来する十大弟子像ほか、中世から近世まで称名寺で作り続けられてきた質の高い彫刻作品を展示する。
また、四天王像注文請書(天和3年)や、このほど、新たに像内から発見された納入文書も公開されている。文化8年(1811)に修理・再興された時の文書。
十人弟子像は、鎌倉時代後期に清凉寺式釈迦如来と同時期に造立された律宗彫刻の代表作。生身の釈迦とそれを取り巻く十人の高弟の像は写実的で、初期の仏教教団への回帰を目指した中世称名寺の律僧たちの志を伝えているという。
奈良県立橿原考古学研究所付属博物館
第2次世界大戦後、連合軍に接収されていた室町〜江戸時代の大和伝来の刀剣類を展示する。
連合軍が日本の民間の刀剣類を接収。美術的価値が高い約3000本は返還後、東京国立博物館に保管されていた。これらは、東京都北区赤羽のアメリカ第8軍武器補給廠(しょう)に集められたことから「赤羽刀」と呼ばれている。文化庁は今年4月、所有者不明の赤羽刀を各地の博物館に寄贈、同付属博物館も大和伝来の赤羽刀20本を受け取ったという。
特別陳列では、赤羽刀20本のほか、古墳時代の大刀(群馬県高崎市付近出土)3本、鍛冶道具約50点を展示。古墳時代から江戸時代にかけての刀の変遷がうかがえる。
月曜祝日休館。大人400円。高校大学生300円。小中学生200円。
東京都美術館
金堂の平成大修理の記念と勧進が目的。を皮切りに、東京都美術館平成21年までに全国5、6ヵ所、海外1ヵ所で開かれる予定。
同展では、鑑真和上像をはじめ、金亀舎利塔等の舎利容器、四天王立像(いずれも国宝)、重文の各種法具など57件約100点を出陳。これまで寺外にほとんど出ることのなかったおもな寺宝が公開されるが、他の会場でも同様の宝物が展示されることになるという。
幡多郷土資料館(高知市中村市中村)
土佐一条氏の本流、京一条家に伝わる家宝を展示。一条家の家紋である藤が焼き付けられた磁器や塗りの箱、明治天皇が贈ったとされる銀製の盆などゆかりの品七点が一般に初公開される。
大倉集古館(最寄駅 神谷町)
奈良県立橿原考古学研究所付属博物館と京都大学総合博物館の共催
3世紀から7世紀の遺物約850点を展示。重要文化財は約150点。
「三角縁神獣鏡」 63面 黒塚古墳(奈良県天理市)及び椿井大塚山古墳(京都府山城町)出土鏡
魏が卑弥呼の使者に与えた銅鏡百枚とされ、卑弥呼の鏡と呼ばれる
「金銅製遺物」 藤ノ木古墳
高松市歴史資料館(高松市昭和町一丁目)
重要文化財四点、重要美術品二点など、国内の名刀をそろえ、刀剣三十点、刀装具四十点を一堂に展示している。
「太刀 芦葉江(高松市歴史資料館)」
「太刀 国宗(刀装具美術館蔵)」国宝
「太刀 助真(東京国立博物館蔵)」
東京都写真美術館(以後神奈川、奈良など巡回) JR恵比寿駅から徒歩7分。TEL03-3280-0031
文化財の撮影は、明治政府が1872年に行った調査・検査写真に始まり、のち観賞を目的とした販売写真、そして個性を発揮して取り組んだ土門拳、入江泰吉らに至る。
明治5年の横山松三郎「盧遮那仏東大寺大仏殿」をはじめ書籍など約130点を展示
箱根町郷土資料館(箱根湯本駅5分)TEL0460-5-7111
箱根町にある国・県・町指定の重要文化財が修復されまで2期にわけて一般公開される。
北条早雪像(早雲寺蔵)
箱根権縁起(箱根神社蔵)など39点
岐阜市歴史博物館(岐阜市大宮町)
岐阜新聞創刊百二十年記念
岐阜県美術館(岐阜市宇佐)
岐阜新聞創刊百二十年記念
黄檗山万福寺文華殿(京都府宇治市五ケ庄)
黄檗宗の開祖・隠元禅師の日本での最初の弟子で、昨年三百三十回忌を迎えた龍渓禅師にゆかりの作品が展示物の中心。肖像画や直筆書など二十五点の初公開品を含む四十点が並ぶ。
滋賀県高月町立観音の里歴史民俗資料館 (京都新聞:京都市)
今回の展示は布施氏の没後三十年を機会に同資料館が企画した。展示するのは、絵画、仏教経典、書など三十六件五十三点。
布施美術館は地元開業医の故布施巻太郎氏が一九五四年、自宅に設立した。近代文人画の巨匠として知られ、布施氏とも親交があった富岡鉄斎(一八三六〜一九二四)のコレクションは約三百点と私設美術館では国内屈指とされ、絵画、書籍、陶芸作品なども含めて計千五百点を有している。
「妙義山図・瀞八丁図」群馬県・妙義山と和歌山県・熊野川上流の峡谷・瀞(どろ)八丁の風景を描いた一九〇六年作のびょうぶ画など
奈良県田原本町郷土資料展示室(町中央体育館内)
今回の速報展には、4遺跡で出土した遺物約200点を展示。楼閣の実在を裏付けることになった建物絵画のある土器片や銅鐸片、埴輪を利用した円筒棺なども展示している。同町の唐古・鍵遺跡で見つかった弥生時代中期初め(紀元前3世紀末〜2世紀初頭)の大型高床式建物を、実物の20分の1の模型で復元した。
岡山大付属図書館(岡山市津島中)
江戸時代の絵図など約二十点を展示。
江戸時代初期の慶長期に描かれたとされる「備前国図」が二十三日、ので十八年ぶりに公開された。四畳半強の大きさに色鮮やかに描かれている。
龍谷大大宮学舎(京都市下京区)
シルクロードを探検した大谷探検隊の手で発掘、収集された壁画や仏頭、古文書など五十七点を展示する。
龍谷大図書館が二〇〇二年の大谷探検隊結成百周年を前に、探検隊の活躍ぶりを一般市民に広く知ってもらおうと企画した。龍谷大で大谷探検隊関連の資料が公開されるは、六年ぶり。
中国古代神話に登場する神を描いた図(トルファン出土)
西夏文字でつづられた西夏文不明論典(同)
六、七世紀ごろに作られたとみられる菩薩頭部像 など
山梨県立考古博物館(山梨県東八代郡中道町)
主 催:山梨県・四川省人民政府
共 催:山梨日日新聞社・山梨放送
後 援:外務省・文化庁
山梨県と中国・四川省の友好県省締結十五周年を記念
旧石器時代から唐の時代(約五万〜千四百年前)までの四川省の文物約百点を展示。石器や土器、仏像などのほか、青銅製の壺(つぼ)、打楽器など国宝級の作品も展示される。
東京国立博物館 平成館2階特別展示室第1〜4室
主 催:
東京国立博物館,(社)日中友好協会,朝日新聞社,中国国家文物局,中国文物交流中心
後 援:
外務省,文化庁,中国大使館,東京都教育委員会,テレビ朝日,人民日報社
お問い合わせ: NTT東日本ハローダイヤル
03−3272−8600
展覧会Webサイト http://www.asahi.com/event/chugoku/
中国で発掘された多くの出土品のなかから,選りすぐった国宝級の優品約160件を展示。会場では,紀元前五千年から紀元後10世紀の間を時代別に6つのテーマに分け,新石器時代の彩陶や玉器,商周時代の青銅器や甲骨,秦の兵馬俑(へいばよう),漢の金 縷玉衣(きんるぎょくい),南北朝時代の仏像,唐の金銀器,五代の浮彫など,地下での長い眠りからさめて,ふたたび地上によみがえった優品を総覧できる。なかでも近年山東省青州から出土した北朝時代の仏像13点は,今回の展覧会が日本初公開である。
主な展示品
「彩陶鳥魚石斧紋深鉢」新石器時代 仰韶分化・4000−前3500年頃
中国歴史博物館蔵
「玉そう(ぎょくそう)」新石器時代 良渚文化・前3500〜2500年頃
浙江省文物考古研究所蔵
「獣面紋飾板」トルコ石,青銅製 二里頭文化・ 前18世紀頃
中国社会科学院考古研究所蔵
「鴟きょう尊」商時代・前13〜12世紀
中国社会科学院考古研究所蔵
「人面形銅器」商時代・前13〜11世紀 江西省 博物館蔵
「大鼎(だいてい)」西周時代・前11〜10 世紀
陝西省淳化県文化館蔵
「編鐘」春秋時代・前6世紀 河南博物院蔵
「兵馬俑」(武将・兵士傭など5体,馬4体)秦時代・前3世紀
秦始皇兵馬俑博物館蔵
「金縷玉衣(きんるぎょくい)および九竅塞(きゅうきょうさい)」前漢時代・前2世紀
河北省博物館蔵
「長信宮」灯 前漢時代・前2世紀 河北省博物館蔵
「菩薩立像」南北朝時代・6世紀 青州市博物館蔵
「如来七尊像」南北朝時代・6世紀 河北省文物研究所蔵
「獣紋六花形盤」唐時代・8世紀 陝西歴史博物館蔵
「散楽図浮彫」 五代(後梁)・10世紀 河北省文物研究所蔵
他
高麗美術館(京都市北区紫竹上岸町)
一昨年、同美術館から盗まれた収蔵品のうち、事件解決で戻ってきた磁器を再び披露するほか、最近発見された李朝初期の貴重な椀(わん)など計五十六点を出展する。
これらの収蔵品は一昨年十一月、同美術館開館十周年記念特別展の開催中に盗まれた。高麗、李朝期の磁器計十五点(約三億三千万円相当)が被害にあったが、昨年七月、容疑者グループが逮捕され、被害品のうち十点が無事戻ってきた。
「青磁象嵌菊花宝相唐草文高脚杯」青磁に緻(ち)密な象嵌(がん)で唐草や菊花を刻んだ
「粉青沙器象嵌亀甲紋椀」李朝の政務を司る役所「恭安府」の銘がある
「龍虎図」 など
春日大社宝物殿(奈良市春日野町)
春日の神に奉納された武器・武具を展示する。
源義経や加藤清正など名だたる武将らから奉納された太刀や甲胄(かっちゅう)約40点(国宝と重文含む)が出品されている。敵と戦う武器の中にも"静と美"を表現した日本人の感性を回顧できる内容。
奈良国立文化財研究所飛鳥資料館(奈良県明日香村)
国内最古の貨幣、富本銭の鋳造が確認された「飛鳥池遺跡」の全貌(ぼう)を紹介する。
「万葉文化館(万葉ミュージアム)」の建設に伴う発掘調査で、ガラスや銅、金・銀などの製品を鋳造した飛鳥時代の大工業地域であることが判明。鋳造された製品は周辺の宮殿や寺院に供給されたとみられている。
富本銭は鋳造遺物とともに7世紀後半の層から見つかり、国内最古の流通貨幣だった可能性が強まった。現場から持ち帰った土の中からも多数見つかり、破片を含めて500点以上に上っている。
今回は富本銭に関係のある遺物約120点をはじめ、色とりどりのガラス玉や銅製品、木簡など500点以上を展示。発掘の様子は写真パネルで紹介した。
尚古集成館(鹿児島市)
島津興業、南日本新聞社、KTS鹿児島テレビ主催
関ケ原合戦4百年を記念し、島津家に伝わる史料を一堂に公開する。
鎌倉時代から幕末維新期まで、南九州を統治した島津氏8百年の歴史を約3百点の史料で紹介。島津家初代忠久のものといわれる鎌倉時代の鎧(よろい)、十七代義弘の茶道具など島津氏のさまざまな側面を物語る。なかには二十九代忠義の写真コレクションや2メートル以上ある六代氏久の木像など、初公開の史料35点も含まれる。
奈良県立美術館(奈良市登大路町)
南北朝・室町時代の天皇家・公家をはじめ武家、僧侶、文化人らの肖像画、国宝1点、重要文化財18点を含む計57点と参考出品2点を紹介する。
「花園法皇像」(国宝)藤原信実の画系の最後である豪信による
「伝足利義政像」(重要文化財)土佐光信が描いたといわれている
「桃井直詮像」(重要文化財) 土佐光信が描いたといわれている
「日堯上人像」(重要文化財) 長谷川信春 など
神奈川県立金沢文庫
横浜市金沢区にある称名寺金堂のご本尊は、鎌倉時代の中頃、北条実時の発願によって造られた弥勒菩薩像であり、中国宋時代の仏像の影響を受けた作風を持ち、等身大の堂々たる体躯の仏像で、国の重要文化財に指定されている。
通常、金堂内の厨子に秘蔵され、拝観が出来ないが、このたび文化庁による金堂内の壁画修復に伴い、文庫で公開することになった。
本尊の特別公開にあわせて、像内納入品および弥勒信仰にかかわる資料など、約40点を展示する。
「弥勒菩薩立像」(国指定重要文化財) 前期のみ
「弥勒菩薩立像像内納入品」(国指定重要文化財附)
「来迎弥勒菩薩像」 など
文化庁では、文化財保護法施行50年を記念し、国民の皆さんの文化財への理解と関心をより一層深めるため、無料観覧日を下記のとおり設けることとなった。
実 施 機 関 HPアドレス
東 京 国 立 博 物 館 http://www.tnm.go.jp/
京 都 国 立 博 物 館 http://www.kyohaku.go.jp/
奈 良 国 立 博 物 館 http://www.narahaku.go.jp/
奈良国立文化財研究所 http://www.nabunken.go.jp/
飛 鳥 資 料 館
http://www.cgc.co.jp/asuka/
東京国立博物館 平成館
主催:東京国立博物館、総本山醍醐寺、日本経済新聞社
東京国立博物館 平成館
主催:東京国立博物館,(社)日中友好協会,朝日新聞社,中国国家文物局,中国文物交流中心
岡山県立美術館
北京故宮博物院の百万点を超える所蔵品の中から選んだ、明、清代の陶磁器など六点の一級文物(中国の重要文化財)をはじめ、当時の工芸技術の粋を集めた工芸の優品百二十件(約百七十点)を展示する
「金造珍珠宝石仏塔」 宝石類の装飾を施した清代の黄金の仏塔
「大婚洞房(たいこんどうぼう)」皇帝と皇后が新婚初夜を過ごす部屋を実物で構成した景観展示
京都・東寺
両界曼陀羅・元禄本は十年ぶりに一般公開するなど、東寺に残るほとんどの曼荼羅図約三十点を展示する。
「両界曼荼羅(まんだら)図・元禄本」 重要文化財 空海が持ち帰った現図曼荼羅の流れをくむ江戸初期の写本
「敷曼荼羅」(重要文化財)国内で最大、最古の写本
佐賀県立博物館
青銅器や肥前刀、蒼海・中林梧竹の書、近代洋画など三百二十三点を展示。仏教経典を地中埋納する経塚から出土した「求菩提山(くぼてさん)銅板経」(福岡県)十点と、荒神谷遺跡(島根県)の綾杉文銅矛四点の国宝二件も並べる。
九州陶磁文化館
オランダ国内の八つの博物館・美術館などが所有する名品を含め五百十一点を紹介。オランダの食器セット「色絵花鳥文食器揃」は、金彩を多用した花鳥文が特色。蛇口がついた「色絵唐草鳳凰文注器」は金彩の唐草をめぐらし、当時の上流階級の華麗な生活の様子を伝える。
開館四十周年を記念し、約三千点のコレクションの中から、国宝、重要文化財など名品ばかり 約二百五十点を選んで展示している。
同館は、関西の旧財閥、住友家十五代当主、住友春翠(一八六四〜一九二六)を中心に収集した青銅器や工芸品を展示するため、住友家の別邸の一部を利用して一九六〇年に開館した。中でも、青銅器と鏡のコレクションは世界的に知られている。
泉屋博古館(京都市左京区鹿ケ谷下宮ノ前町)
青銅器では、中国の殷から周の時代に作られたとされる祭器(重要美術品)、
城陽市の車塚古墳で出土した三角縁神獣鏡(重文)など
書画や工芸品では今春、重文指定を受けた「上畳本三十六歌仙絵 藤原兼輔」
や国宝の「秋野牧牛図」など
十月二十一日は同館館長で京都大名誉教授の樋口隆康さんが「中国の青銅器について」のテーマで、十一月四日には、京都国立博物館名誉館員の白畑よしさんが「王朝歌人の絵すがた―佐竹本・上畳本三十六歌仙絵」の題で講演する。両日とも午後一時半から。
奈良国立博物館東新館
日本や中国、パキスタンなど、アジア各地で製作された釈迦誕生に関する彫刻や絵画などの名品を通して、仏教の開祖に寄せられた人々の想(おも)いを感じ取ってもらう
「誕生仏と灌仏盤」(国宝、奈良・東大寺、奈良時代)
「釈迦八相図」(広島・持光寺、鎌倉時代)
「仏伝図浮彫」(パキスタン、3〜4世紀)
「釈迦縁起図」(京都・清涼寺、室町時代)
「仏三尊像」(中国・北魏、石造、5世紀)
「誕生仏」(重文、奈良・悟真寺、白鳳時代)
「誕生仏」(重文、愛知・正眼寺、飛鳥時代)など31件を展示。
午前9時から午後4時半開場(金曜日は午後8時まで)。月曜休館。観覧料は一般420円、高校・大学生130円、小・中学生70円。
2000年10月28日(木)〜11月13日(月)
今回は、「籠箱(こばこ)」などの初出陳19件を含む78件が公開される。
楽器や儀式用具、調度品をはじめ仏具、染織品、文書などを出展。武器武具類もまとまった形で並べられるなど、種類、技法ともバラエティーに富んでいて、正倉院宝物の多様性が知れる内容となっている。
「青班石鼈合子(せいはんせきのべつごうす)」 青班石製のスッポン形の容器。
「紫檀木画箱(したんもくがのはこ)」 モザイク技法使用
「赤銅柄香炉(しゃくどうのえごうろ)」 鵲(かささぎ)の尾に似た形をした仏具
「黄金瑠璃鈿背十二陵鏡(おうごんるりでんはいじゅうにりょうきょう)」七宝の宝飾鏡など。
会期中無休。午前9時から午後5時まで開館(金曜日は午後8時まで)。観覧料は一般830円、高校・大学生450円、小・中学生250円。問い合わせは、同館(電0742−22−7771)へ。
2000年8月28日(土)〜11月19日(月)
天正十八年(一五九〇年)まで約三百七十年間にわたって北上・西和賀地方を治めた和賀氏関連の遺跡から出土した陶磁器をメーンに展示。当時は主に中国から輸入され、身分の高い人しか使うことができなかった青磁や白磁の茶器、酒器などの破片が多数並び、和賀氏の力を物語っている。遺跡ごとの展示で、北上市鬼柳町地内の「丸子館」から質の高い陶磁器が顕著に出土していることが分かる。
展示では、舶来の青磁や白磁とともに、国産の瀬戸や美濃、唐津、伊万里も並び、これら陶器の流通から、中央政権との結びつきなど、それぞれの遺跡の領主の勢力などをうかがうこともできる。和賀氏と、その周辺の領主らの勢力図などを浮き彫りにしたユニークな企画展で、貴重な出土陶磁器の数々が来場者の目を引いている。
四日市市立博物館 (四日市市教委主催)
四日市代官所跡や山川遺跡、山奥遺跡といった、昨年度四日市市内の発掘調査の概要をはじめ、県埋蔵文化財センターが行った伊坂城跡などからの出土物も併せて展示する。
「伊坂銅鐸(たく)」(県指定有形文化財:伊坂城跡から出土)
「金銅装太刀」(広永城跡)、
「木製入れ歯」(代官所跡から出土)
一般二百十円、高大生百六十円、小中生百円。二十三日午後二時からは調査担当員が、来館者の素朴な疑問に答える「ギャラリートーク」も予定されている。
2000年8月5日(土)〜11月5日(日)
横浜美術館
交通:JR、東急東横線、市営地下鉄 桜木町駅下車徒歩10分
横須賀・清雲寺 菩薩半跏像等
2000年8月5日(土)〜11月5日(日)
交通:京浜急行金沢文庫駅下車徒歩12分
または金沢文庫駅から柴町行バスで称名寺下車徒歩5分
そごう美術館開設15周年記念
2000年6月16日(金)〜2000年7月23日(日)
横浜そごう 6F そごう美術館
東照宮、輪王寺、二荒山神社が秘蔵する約140件、220点の宝物を展示する。
絵画、彫刻、書跡、神事面、舞楽衣装、刀剣、青銅製品の他、東照宮と係わりのあった横山大観らの襖絵、掛軸も出展される。
東京国立博物館
2000年5月30日(火)〜7月9日(日)
平成館
主催:東京国立博物館,朝日新聞社
過去の展示会情報2000年上半期