【 目 次 】




T は じ め に
【2018.11.3】






U 明 治 編
【2018.11.10〜2019.1.12】



1.「ほとけさま」は、いつから「仏像彫刻」になったのだろうか?


(1)明治初頭の仏像調査や博覧会への出展〜美術作品化への道程

(2)「ほとけさま」を「美術作品」に変えた人〜フェノロサ、岡倉天心〜



2.「岡倉天心の仏像模造展示計画」(明治23年)に見る仏像評価


(1) 我が国模範的傑作仏像の模造を博物館に展示〜当時の仏像評価観を反映

(2)「古典的写実、理想美の、天平彫刻至上主義」の仏像評価観



3.明治の「4大美術史書」における仏像の評価を見る


(1)明治時代の4大美術史書とは

(2)明治期4大美術書における採り上げ仏像〜一覧リスト

(3)採り上げ仏像の顔ぶれから見る、仏像評価の特徴と変遷

@ 4大美術書一致(全採上げ)の、明治期、我が国を代表する仏像は?

A 明治末年:「国宝帖」の仏像評価を見る〜評価のモノサシに大きな変化

(4)時代別のラインアップ件数・シェアから見る、仏像評価の特徴と変遷

(5)明治時代の「仏像を見る眼のモノサシ」の特徴と変化をふりかえる



4.時代精神を投影する法隆寺についての言説〜エンタシスと法隆寺式伽藍配置


(1)法隆寺のエンタシスはギリシャ古典建築の影響?

(2)法隆寺式伽藍配置は日本のオリジナル?〜我国独自、固有文化を強調

(3)明治・大正の時代精神の変化を投影〜法隆寺論も、仏像評価も





V 大 正 編
【2019.1.26〜2019.2.9】




1.「仏像鑑賞」が、美術趣味として広まっていく大正時代



2.和辻哲郎著「古寺巡礼」にみる仏像評価


(1)和辻哲郎「古寺巡礼」に登場する仏像の評価コメント

(2)和辻が絶賛する仏像

(3)和辻が厳しい評価を下す仏像


3.大正の時代精神と仏像評価〜古典的理想美と抒情的感傷美への共感、思い入れ





W 昭 和 ・ 平 成 編
【2019.2.16〜2019.3.30】





1.「昭和、平成の美術史書」から、近代日本の仏像評価の変遷、特徴を見る


(1)採り上げ仏像をみてみた、昭和・平成の美術史書、仏像本


(2)近現代(明治〜平成)を通じての、主要美術史書における採り上げ仏像〜一覧リスト


(3)一覧リストの仏像の顔ぶれからみる、近代仏像評価の変遷


@昭和以降美術史書、90年余の間に登場する仏像の顔ぶれを見る

A明治期以降現代まで、一貫して高評価の仏像は?〜100年定番仏像〜

B昭和以降になってから高評価を獲得した仏像〜昭和・平成に、新たに定番仏像に登場の顔ぶれ

C昭和以降に初登場となる仏像〜明治期、採り上げ無し

D昭和以降の仏像評価の変化の特徴〜明治期との比較、対比

E戦後(昭和20年代以降)、平安前期仏像、一躍高評価獲得への軌跡を振り返る

F昭和期以降、姿を消した主要仏像〜明治期、複数美術書が採り上げ

G「魅力、人気の仏像」を選んだ仏像本に登場する顔ぶれを見る


(4)近代通期(明治〜平成)の主要美術史書の時代別ラインアップ件数、シェアから「仏像評価の変遷」を見る



2.「国宝指定」の仏像の顔ぶれと、美術史書採り上げ仏像を比較してみる



3.明治以来、近代仏像評価の変遷と、時代精神の投影を振り返る





X有名仏像 の 評価変遷編
【2019.4.6〜2019.7.5】




1.興福寺・阿修羅像は、いつごろから人気NO1仏像になったのか

〈1/13〉 〈2/13〉 〈3/13〉

(1)明治時代には、あまり評価されていなかった阿修羅像(八部衆・十大弟子像)

(2)阿修羅像の人気急上昇、その魅力が語られる、大正〜昭和初期

(3)名実ともに国民的人気仏像の地位を確立した、戦後・昭和〜現代



2.神護寺・薬師如来像と平安初期彫刻の「語られ方」の変遷

〈4/13〉 〈5/13〉 〈6/13〉 〈7/13〉

(1)戦後、神護寺・薬師像の魅力を世に知らしめた写真家・土門拳

(2)明治から戦前までの語られ方〜ネガティブコメントなど、評価に大きな揺らぎ

(3)戦後、評価も人気も、一気に急上昇〜熱っぽく語られるその魅力



3.平等院鳳凰堂・阿弥陀如来像の評価の近代史

〈8/13〉 〈9/13〉 〈10/13〉 〈11/13〉

(1)藤原和様の代表とされた「鳳凰堂と定朝」、しかし「阿弥陀像」は?〜明治期の評価

@明治以来、揺るがぬ第一級評価の平等院・鳳凰堂

A偉大な名工とされた仏師定朝〜定朝作品の判断にはバラツキが

(2)明治から昭和初期の阿弥陀像の語られ方〜厳しい見方、評価の揺れが

@「補修多く、定朝作かも疑問」とされた明治期

A定朝の真作と確定した昭和初期〜ただし作品評価は微妙なトーン

(3)戦後、評価も人気も、一気に急上昇〜熱っぽく語られるその魅力



4.広隆寺・宝冠弥勒像の魅力を引き出した写真家

〈12/13〉 〈13/13〉

(1)宝冠弥勒像を世に出した立役者、小川晴暘〜美しい写真で多くの人を魅了

(2)明治期の宝冠弥勒像の評価をみる〜美術史的には重要だが、芸術的には?

(3)戦後、「国宝第一号」と称され、益々人気を呼んだ宝冠弥勒像



Y お わ り に




                



inserted by FC2 system