仏像の材質

 

 仏像の素材は、金、銀、銅、鉄などの金属を始め、石、土(塑像)、瓦(仏)、陶などの 鉱物、木、漆(乾漆像)、紙、象牙などの多種多様な材料が用いられた。この内、各時代にわたって使われているのは、木と石と銅(正確には青銅−ブロンズ)である。金、銀、土、漆の像は主に奈良時代、鉄の像は鎌倉時代、陶、紙、象牙の像は江戸時代以降に、それぞれ造られた。
日本では、各地に森林が豊富だったため、木像が圧倒的に多く、重要文化財に指定されているものの比率だけでみても、現存する仏像の90%以上を占めているが、用いられた木の種類は、時代、地域によっても異なる。

 

銅造

鉄造

塑像

漆、乾漆造

木造

 

 

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