交通:京成線柴又駅下車
● 題経寺(柴又帝釈天)
東京都葛飾区柴又
本殿 仁王門 山門
寅さんの柴又帝釈天として知られるこの寺は、正式には、日蓮宗経栄山題経寺と称する。
江戸時代の寛永6年(1629)、題経院日栄の発願により、千葉県・中山法華経寺の19世禅那院日忠によって建立された。安永年間に本堂修理の際、棟木の上から日蓮が自ら刻んだと言い伝えられる帝釈天の板本尊が発見されたことから、帝釈天と通称される。この板本尊が庚申の日に発見され、また帝釈天が庚申信仰と関連づけられることから、庚申の日を中心に今でも多くの参詣者で賑わう。境内には、二天門、本殿、拝殿があり、いずれも明治時代以降の建立になるが、本殿回りには法華経絵巻を題材とした豪華な彫刻が見られる。門前は、名物の川魚料理や、草だんご、塩煎餅の店が立並び下町の風情が漂う。寺の裏手は江戸川で、対岸の千葉県市川市を結ぶ、矢切の渡しが今も観光客を乗せてゆったりと渡っていく。
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1928年 愛媛県八幡浜市生まれ。 |