● 浅草寺

東京都台東区浅草二丁目

    交通:東武・地下鉄浅草駅下車
それぞれの画像をクリックすると大きな画像が表示されます。

  

          二天門              宝蔵門                         雷門

 
 浅草の観音で知られる浅草寺(せんそうじ)は、正式には金竜山伝法心院といい、浅草寺は明治元年からの通称である。境内の出土品などから、奈良時代には伽藍を構えていた事が知られ、縁起では、推古天皇36年(628)檜前浜成(ひのくまはまなり)・武成(たけなり)兄弟が宮戸川(隅田川)で漁をしている時、金色の聖観音像を網にかけ、郷司の土師直中知(はじのあたいなかとも)とともに草庵に祀ったのが始まりとされている。歴代の将軍の帰依を受け、徳川家康の江戸入城の際に天海大僧正の進言により将軍家の祈願所となった。大平洋戦争でほとんどの堂宇を焼失し、六角堂・薬師堂・伝法院・二天門以外は戦後の建立になる。

 寺宝には、小野道風の筆になるという紙本墨書法華経(国宝)、元版一切経(重文)等がある。本尊は創建以来の絶対秘仏として本堂内の宮殿様の厨子の中に、秘仏のお前立と共に安置されている。

 雷門から寺へ通じる仲見世は、宝蔵門の東側に開設された二十軒茶屋から発展したもので、いつも多くの参詣客で賑わっている。境内の浅草神社は、縁起に記された三人を祀ることから三社権現、三社さまと呼ばれ、毎年五月に行われる三社祭りは、江戸三大祭りの一つとして知られている。

 


 
渡部 忍 氏の紹介

1928年 愛媛県八幡浜市生まれ。
銀行退職後、趣味でスケッチを始める。
2002年1月 渡部 忍 スケッチ集「楽描き風景」を出版
現在、近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム スケッチクラブ講師

 

inserted by FC2 system