● 輪王寺

栃木県日光市山内2300

    交通:JR、東武日光駅からバス神橋下車
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二荒山神社 楼門     輪王寺 五重塔

 天平神護二年(766)に、勝道上人が四本龍寺を建立したのが始まりという。平安時代には弘法大師空海、慈覚大師円仁も来山したといい、本堂(三仏堂)は、慈覚大師の創建と伝える。鎌倉時代にも将軍家の帰依が篤く、豊臣秀吉の小田原攻めの際北条方についたことから一時所領を失うが、慶長十八年(1613)、天海大僧正が座主になるといっそうの隆盛を極めた。

 徳川家康の死後、天海の進言により、久能山から遺骨を移し、東照宮を勧請した後は、徳川家の菩提寺として歴代住職を皇族から迎え、輪王寺宮の称号を得て、上野寛永寺、比叡山の座主を兼務し、三山管領宮と呼ばれた。その格式は、徳川御三家を凌ぐ程であったという。

 明治の神仏分離令により、輪王寺、東照宮、二荒山神社に分割された。

 建造物だけでも、東照宮の本殿、陽明門を始めとして9棟の国宝と92棟の重要文化財、その他の文化財として、大般涅槃経集解(国宝)、千手観音立像を始め、国宝1件、重要文化財50件を有する。

 4月2日に行われる修験道の儀式である強飯式、春秋に行われる家康の霊を久能山から移す時の行列を再現したという千人武者行列などの年中行事には多くの観光客が訪れる。


 
渡部 忍 氏の紹介

1928年 愛媛県八幡浜市生まれ。
銀行退職後、趣味でスケッチを始める。
2002年1月 渡部 忍 スケッチ集「楽描き風景」を出版
現在、近畿日本ツーリスト・クラブツーリズム スケッチクラブ講師

 

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