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展示会案内

全国の美術館、博物館の展示会情報については、下記リンク先を参照ください。

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●東博で「タイ〜仏の国の輝き〜展」開催(7/4〜8/27)(2017年6月18日‎)


東京国立博物館で、日タイ修好130周年記念特別展「タイ〜仏の国の輝き〜展」が開催されます。
開催期間は、2017年7月4日(火) 〜 2017年8月27日(日)です。
詳しくは、東博・
展覧会ページ、ならびに日経・展覧会情報サイトをご覧ください。

本展覧会は、日タイ修好130周年にあたり、修好記念事業として開催されるものです。
この展覧会は、本年4月から6月まで、九州国立博物館で開催されていました、7月から東博での開催となるものです。

東博HPの開催概要によると、

「タイでは、仏教は人々の暮らしに寄り添う大きな存在であり、長い歴史のなかで多様な仏教文化が花開きました。
本展では仏教国タイについて、タイ族前史の古代国家、タイ黎明期のスコータイ朝、国際交易国家アユタヤー朝、現王朝のラタナコーシン朝における仏教美術の名品を通じて、同国の歴史と文化をご覧いただきます。
また、日本とタイの交流史についても合わせて紹介します。」

とのことです。

タイの仏像については、あまり馴染がありませんが、一見はしてみたいと思っています。

        





●東博で「平成29年 新指定 国宝・重要文化財展」開催(4/18〜5/7)(2017年4月14日‎)


東京国立博物館で、「平成29年 新指定 国宝・重要文化財展」が開催されます。

開催期間は、2017年4月18日(火) 〜 2017年5月7日(日)です。
詳しくは、東京国立博物館HP・
展覧会ページをご覧ください。

毎年恒例で、ゴールデンウィーク周辺で開催される、平成29年度に新指定になった、国宝、重要文化財を一堂に集めた展示会です。
今回展示される、彫刻作品・仏像は、ご覧のとおりです。


  


今回の国宝・重要文化財になった仏像については、先に、当HP特選情報・平成29年の新指定・国宝重要文化財が発表〜彫刻は7件(3/10)で、ご紹介していますので、そちらをご覧ください。
出展仏像の詳しい解説は、文化庁HP・文化審議会答申〜国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について〜解説ページをご覧ください。

毎年恒例ですが、見逃せない展示会です。
法華寺・維摩居士像は、法華寺では、本堂入り口の傍の格子戸のなかに目立たず祀られており、今回の展示で、眼近に観ることが出来るのではないかと期待していたのですが、パネル展示となり、残念です。





●兵庫県立博物館で「ひょうごの美みほとけ〜五国を照らす仏像展」開催(4/22〜6/4)(2017年4月1日‎)



姫路市の兵庫県立博物館で「ひょうごの美みほとけ〜五国を照らす仏像展」が開催されます。

開催期間は、2017年4月22日(土)〜6月4日(日)です。
詳しくは、
兵庫県立博物館HP展覧会ページをご覧ください。

この展覧会は、この四半世紀に兵庫県内各地の文化財調査や市町史関係の調査で確認された、注目すべき仏像など、、いままであまり公開される機会のなかった仏像等を一堂に会して「ひょうごの仏像」を新たな視点から紹介するものということです。

約50点の仏像、関連資料が展示されるそうですが、主な展示仏像は次のとおりです。


  


ご覧の通り、あまり知られていない兵庫の仏像が、出展されるようです。

多可町・金蔵寺の阿弥陀如来像は、頭部だけが奈良時代の脱活乾漆造りの仏像ですが、近年、発見された横浜市・龍華寺の菩薩踏下像と一具であった像であろうとみられている注目の像です。
ご存じのとおり、龍華寺の菩薩踏下像は、1998年にお寺の土蔵から発見された、奈良時代の脱活乾漆像です。
大きく破損していましたが、当初の美しい天平仏の姿に修復復元され、注目を浴びました。
両像は、伝来等からは一具であった記録は全く残されていないのですが、顔貌の造形が極めて近似することなどから、当初は一具の像であったとみられています。

       
多可町・金蔵寺・阿弥陀如来像                                    横浜市・龍華寺・菩薩踏下像


ちょっと地味な感じがする仏像展示会のように一見しますが、愛好者には出かけてみる値打ちのある興味深い展覧会のように思います。




●三井記念美術館で「奈良西大寺展」開催(4/15〜6/11)(2017年3月25日‎)



東京都中央区日本橋の三井記念美術館で「奈良西大寺展〜叡尊と一門の名宝」が開催されます。

開催期間は2017年4月15日(土)〜6月11日(日)です。
詳しくは、
三井記念美術館HP展覧会ページをご覧ください。

なお、この展覧会は、大阪・あべのハルカス美術館(7/29〜9/24)、山口市・山口美術館(10/20〜12/10)にも巡回して開催されます。

本展覧会は、西大寺創建1250年を記念して開催されるもので、西大寺に伝わる文化財とともに、元興寺、浄瑠璃寺、白毫寺など真言律宗一門の珠玉の美術作品を一堂に展示する展覧会ということです。

出展目録は、HP上に掲載されていないのですが、展覧会ページに紹介されている主要な仏像をピックアップすると次のようなものとなっています。

  


西大寺の著名仏像の他に、浄瑠璃寺でも限られた日しか開扉されない吉祥天像が6/6〜6/11の5日間だけですが、出展されるのは注目です。
常時公開されていない、不空院の不空羂索観音像が、お寺を出て展覧会出展されるのも、私の記憶にはありません。
眼近に拝することが出来るのも、愉しみです。


         
浄瑠璃寺・吉祥天像                         不空院・不空羂索観音像         .




●興福寺仮講堂で、特別公開「天平乾漆群像展」を開催(3/15〜6/18)(2017年3月18日‎)


興福寺仮講堂(仮金堂)で、「天平乾漆群像展」が開催され、非公開であった仮金堂安置の仏像も併せて特別公開されます。

開催期間は、2017年3月15日(水)〜6月18日(日)です。
秋期の9月15日(金)〜11月19日(日)にも開催される予定となっています。
詳しくは、なら旅ネットHP・
興福寺国宝特別公開2017 阿修羅 〜天平乾漆群像展ページをご覧ください。
興福寺公式HPには、詳細決定次第掲載となっており、まだ詳しい内容の掲載がありません。(3/17現在)

ご存じのとおり、興福寺は、2018年の竣工を目指して、中金堂の再建事業を推進中です。
併せて、国宝館が耐震改修工事で年内休館することに伴い、従来仮金堂と呼んでいた現仮講堂で、特別公開「天平乾漆群像展」が開催されることとなりました。
この特別公開では、江戸時代に焼失した興福寺・西金堂に祀られていた諸仏像を仮講堂の一堂に集めて、焼失前の安置を再現する形にして展示するというものです。

  
仮講堂での西金堂内陣の姿を再現する安置展示の様子

西金堂は、天平6年(734年)、光明皇后が、生母橘三千代の菩提のために建立したものとされ、堂内には釈迦集会像が安置されました。
建立当初の天平仏像は、阿修羅像をはじめとする八部衆像、十大弟子像が現在残されているだけですが、今回は、西金堂鎌倉再興期以降造立の仏像も含めて、西金堂内陣の姿のイメージを再現する形に安置して、特別公開されるものです。

仏像など26体が展示されるとのことです。
特別公開で展示される諸像は、以下のとおりです。

  


今回の注目は、普段は非公開で、拝することのできなかった旧仮金堂安の四天王像の拝観が叶うことです。

四天王像は、近年、鎌倉復興期南円堂の四天王像として康慶が制作した像が、後世入れ替わって、仮(中)金堂に安置されていることが明らかになり、俄然、注目を浴びた像です。
普段拝することが出来ず、残念に思っておられた方も多いのではないでしょうか。
愛好者にとっては必見ではないかと思います。

 


       
興福寺旧仮金堂安置の四天王像〜当初は南円堂安置の康慶作像と考えられる


今回展示の安置状況の写真を見ると、本来、西金堂の向かって一番左奥に安置されていた筈の阿修羅像が、一番前方の真ん中あたりの場所になっているようなところもありますが、このような釈迦集会像として祀られる有様も、是非一度は拝しておきたいものです。



●大阪市立美術館で「木×仏像〜飛鳥仏から円空へ日本の木彫仏1000年展」開催(4/8〜6/4)(2017年3月11日‎)


大阪市立美術館で、特別展「木×仏像(きとぶつぞう)〜飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年」が開催されます。

  


開催期間は、2017年4月8日(土)〜6月4日(日)です。
詳しくは、
大阪市立美術館HP展覧会ページをご覧ください。

この展覧会は、私の大変注目している展覧会です。
仏像の素材のなかの「木」に注目し、木彫像の樹種や、木材の用いられ方などをテーマに、樹木と仏像との関わり、霊験性などについて考え、深い理解を目指すという展覧会なのです。

本展覧会の開催趣旨をみると、次のように述べられています。

「本展覧会は日本の木彫仏の魅力を再発見することを目的とし、素材である「木」に注目しながら鑑賞していただく企画展です。
一本の樹木にこだわり、由緒ある古材にこだわって造られた仏像。
その造形に親しみ、楽しむ空間を提供いたします。
・・・・・・
本展覧会では仏像の素材となった木の種類、あるいは木材の用いられ方など素材に注目することによって、仏像に込められた深い意味を理解する手掛かりとし、その魅力を再発見します。」

「今回展示する仏像には、木と仏像のかかわりについて深く考えさせられる作例を含みます。 用材に特定の樹種の木材を意図的に選択したと考えられる例や、寺社の建築部材等を転用することで古材の持つ霊験性を仏像に転嫁させようとしたことがうかがえる作例、あるいは木材から仏像を造り始める儀式「御衣木加持」の痕跡と思われる木札を像内に納入する例などです。
さらに、仏像の修理時に得られた知見や樹種同定調査、年輪年代測定など最新の調査成果を踏まえた展示で、木と仏像についてより深い理解を目指します。」

「仏像の用材、樹種の変遷と、それらが用いられるようになった背景、事由」というのは、私には、大変強い興味関心があるテーマです。
珍しい切り口での展覧会、どのようなものになるのか、大きな期待感で愉しみしています。

ご覧のような仏像をはじめ、約60点の木彫像が出展される予定とのことです。

  


また、次のような講演会が開催されます。

  





●奈良博で「快慶〜日本人を魅了した仏のかたち展」開催(4/8〜6/8)(2017年3月11日‎)


奈良国立博物館で、特別展「快慶〜日本人を魅了した仏のかたち」が開催されます。

開催期間は、2017年4月8日(土)〜6月4日(日)です。
詳しくは、
奈良国立博物館HP展覧会ページ展覧会公式サイト(読売新聞社)をご覧ください。

この展覧会については、当HPでわざわざご紹介するまでもなく、仏像愛好の方は、大注目で期待されている展覧会かと思います。
国立博物館で「快慶」という仏師だけ、単独の特別展が開催されるのは、初めてのことです。

        
快慶展のポスター3種(写真は左から、京都遣迎院・阿弥陀如来像、キンベル美術館・釈迦如来像、和歌山金剛峯寺・広目天像〜いずれも快慶作)

名だたる著名な快慶作品、推定作品が、約50点出展されます。
詳しい出展仏像については、奈良博快慶展・出陳品目録をご覧ください。

これだけの快慶作品が一堂に会する展覧会は、もう当分の間は開催されることがないのだと思います。
今年一番の、仏像愛好者必見の仏像展覧会です。

「快慶展」に伴い、開催される講演会は以下のとおりです。

  


詳しくは、特別展・講演会ページをご覧ください。

展覧会公式サイト(読売新聞社)に、面白いコーナーが設けられています。

「快慶仏講座」と題する動画で、奈良博の岩田茂樹氏、山口隆介氏の解説が、全部で11テーマ設定され、今後逐次掲載されるようです。
1回、10分程度の長さで、「耳について」「三尺阿弥陀像の比較」「衣紋の変化」「姿勢の変化」「安阿弥様」などのテーマとなっており、大変興味深い内容のようです。
是非、ご覧になってください。

これまたみなさんご存知のことでしょうが、秋には東京国立博物館で「運慶展」が開催される予定となっています。
開催期間は、2017年9月26日(火)〜11月26日(日)です。

  


春は奈良博で「快慶展」、秋は東博で「運慶展」、いずれも見逃すことは出来ません。




●安土城考古博物館で「大湖南展〜栗太・野洲郡の風土と遺宝展」開催(2/25〜4/9)(2017年2月4日‎)



滋賀県近江八幡市安土町の滋賀県立安土城考古博物館で「大湖南展〜栗太・野洲郡の風土と遺宝展」が開催されます。

開催期間は、2017年2月25日(土)〜4月9日(日)です。
詳しくは、
安土城考古博物館HP展覧会ページをご覧ください。

この展覧会は、これまで同館で開催されている<風土と遺宝>シリーズとして開催されるものです。
今回は、旧栗太・野洲郡域を取り上げ、彫刻を中心とする優秀な作品が濃密に分布するにもかかわらず、意外と知られていない湖南地域の文化遺産の文化的水準の高さとその特質を紹介する企画展ということです。


出展仏像を調べて見ましたら、以下のような神像、仏像が出展されるようです。
あまり知られていない神像、仏像ばかりのようですが、その分一見の価値があるように思えます。

  


また、この展覧会の関連講座として、次のとおりの連続講座が開催されます。
これまた、興味深いテーマの講座になっているようです。

  





●豊橋市美術博物館で「普門寺と国境のほとけ展」開催(1/21〜2/26)(2017年2月4日‎)



愛知県豊橋市の豊橋市美術博物館で「普門寺と国境のほとけ展」か開催されています。

開催期間は、2017年1月21日(土)〜2月26日(日)です。

詳しくは、
豊橋市美術博物館HPをご覧ください。


普門寺は奈良時代の創建を伝える真言宗の古刹です。
博物館HPによれば、

「普門寺旧境内の発掘調査結果を紹介するとともに、総合調査によって明らかにされた事実をもとに、重要文化財に指定された諸寺院の仏像や金工品、平安時代の貴重な木札を含む古文書などを紹介し、三河・遠江の国境地域に栄えた仏教文化を俯瞰します。」

ということです。


普門寺をはじめ、豊橋市近隣の以下の仏像が出展されます。

  

詳しくは、「普門寺と国境のほとけ展」展示目録をご覧ください。

        
普門寺・伝釈迦如来坐像(平安・重文)            林光寺・薬師如来坐像(平安・重文)            赤岩寺・愛染明王坐像(鎌倉・重文)




●根津美術館で「再会〜興福寺の梵天・帝釈天」開催(1/7〜3/31)(2016年12月29日‎)


東京都港区の根津美術館で、特別展示「再会〜興福寺の梵天・帝釈天」が開催されます。
開催期間は、2017年1月7日(土)〜3月31日(金)です。
詳しくは、
根津美術館HP特別展示ページをご覧ください。

        
.           展覧会ポスター                 興福寺・定慶作梵天像       根津美術館蔵・定慶作帝釈天像

興福寺の定慶作梵天・帝釈天像(共に重要文化財)は、元来、一具の像でしたが、帝釈天像は明治年間に寺外に出て、現在、根津美術館の所蔵となっています。
梵天像は、興福寺に残され、普段は、国宝館に展示されています。
梵天・帝釈天像共に、像内に墨書銘が残されており、梵天像は建仁2年(1202)、帝釈天像は建仁元年(1201)、共に、大仏師定慶によって造立されたことが明らかになっています。

根津美術館・展覧会ページ解説によると、
「興福寺・多川貫首のご厚意により、112年ぶりに梵天と帝釈天が当館で再会する特別展示が実現することとなりました。」
ということです。


帝釈天像が、興福寺を出て、現在根津美術館の所蔵となっているいきさつについては、次のようなものだと思われます。

明治初年の神仏分離、廃仏毀釈の嵐の中で一時は廃寺になった興福寺は、明治13年(1880)再興が叶うものの、財政的には大変苦しい時期が続きました。
興福寺は、維持のための基本金を調達するため、「破損仏その他の庫一つ」を払い下げることになります。
この時、明治39年(1906)に、破損古仏等を購入したのは、三井の益田鈍翁でした。
77点を3万5千円で引き受けたといわれています。

この時の引き受け仏像の中に、定慶作・帝釈天像も含まれていたのです。
益田鈍翁は、払い下げ仏像のうち60点ほどを弟の英作氏に譲渡、転売処分を託するのですが、定慶作・帝釈天像は、それらの古仏のうちの1体でした。
青山・根津嘉一郎が入手し、現在根津美術館の所蔵となっているのです。

興福寺から益田鈍翁に譲与された時の、仏像の一部の古写真がありますので、ご覧ください。

        
明治39年(1906)興福寺から破損仏等が益田鈍翁に譲与された時の写真           ボストン美術館蔵・快慶作弥勒菩薩像

古写真の、一番奥の左の仏像が、根津美術館所蔵の帝釈天像です。
ご覧の通り、頭部面部は欠失しており、現在の頭部は、復元・後補となっています。
ちなみに、前列の真ん中は、有名な、ボストン美術館蔵の快慶作・弥勒菩薩像です。
岡倉天心の旧蔵となっていましたが、天心の死後、ボストン美術館が天心遺品を購入したものです。

明治以降の、多難であった興福寺の歴史を物語るともいえる、根津美術館・帝釈天像と、興福寺・梵天像が出会う特別展示です。
是非、こうした近代奈良、興福寺の歴史も振り返りながら、鑑賞したいと思っています。







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