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秘仏御開帳

 全国の秘仏御開帳情報は、下記サイトの「仏像の公開情報」に詳しいので、そちらもご覧下さい。

観仏 三昧 ─仏像と文化財の情報ページ─
展覧会情報、仏像の公開情報、講演会・シンポジウム情報、文化財トピックス等の情報を詳細に紹介している
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尾道・浄土寺の秘仏・十一面観音像が秋のご開帳(9/18〜11/20)(2016年8月27日)


広島県尾道市東久保町の浄土寺の本尊、秘仏・十一面観音立像(重要文化財)は、今年、ご開帳となり、春のご開帳は5〜6月に行われましたが、9〜11月に秋のご開帳となります。

       
.                                          浄土寺・本堂(国宝・鎌倉時代)

浄土寺本尊・十一面観音像は、33年に一度の開扉の厳重秘仏で、近年のご開帳は、平成13年(2001)4月13日〜15日でした。

今回は、浄土寺・平成の大修理の完了落慶、並びに開創1400年を記念して、特別に、春秋2期間、ご開帳されることになったものです。
秋のご開帳期間は、2016年9月18日(日)〜11月20日(日)です。
詳しくは、
浄土寺HP秘仏御開帳ページをご覧ください。

浄土寺本堂に祀られる、本尊十一面観音像は、嘉元4年(1306)浄土寺伽藍再興の際の、定証起請文に記される「本尊聖徳太子御作等身皆金色十一面観音像」に比定されています。

            
浄土寺・秘仏本尊・十一面観音立像(平安時代・重要文化財)                         秘仏本尊が祀られる本堂内厨子

重要文化財で、平安後期の作と云われており、漆箔金色に仕上げられています。
像高170.3p、構造は、「仏像集成」(学生社刊)では一木造り、「国宝重要文化財・仏教美術」(奈良博・小学館刊)では寄木造りとされており、はっきりしません。

制作年代については、多くの書が藤原和様のおだやかさと示すとして平安後期としていますが、広島県教育委員会HP解説では、9世紀の作として、
「面相は豊満で,体躯は肥大充実し,刀法も鋭く,全身を金色の寂光に包まれた端厳な尊容の像である。
平安時代も初期に近い頃(9世紀)のすぐれた作である。」
と、述べられています。
平安後期が穏当のように思えますが、皆さんは、どのように感じられるでしょうか?

なお、浄土寺には、本像の他にも、重要文化財、県指定の仏像が8躯残されており、中でも聖徳太子三像(南無太子像、孝養像、摂政像)は、南北朝時代の造像年墨書銘があり、重要文化財に指定されています。
これらの諸像も、宝物館で拝観することが出来ます。



浄土寺・御本尊の御開帳とは関係ないのですが、同じ尾道の仏像御開帳情報を、ご参考までにお知らせします。

尾道市の向島にある西堤寺・聖観音像(2躯)が、10月10日(月)、年に一回のご開帳となります。

この西堤寺の聖観音像の1躯は、像高181pの一木彫像で、10世紀頃の制作とされており、重要文化財に指定されています。
もう1躯は、重文像の付け足りとして指定されており、11世紀の制作とみられます。
この観音像は、写真で見ると、平安前期の空気感を持つ、なかなか魅力的な造形の仏像です。
本HP・「貞観の息吹」で、西堤寺・聖観音像をご紹介していますので、ご覧ください。

私は、長らく、一度は拝してみたいと思っている平安古仏でしたので、この機会に、浄土寺・秘仏拝観に合わせて、訪れてみようかと思っています。

       
西堤寺の2躯の聖観音立像(左:重要文化財・10C〜右:同付足・11C)



平成28年度みほとけの里・若狭の秘仏特別公開(9/17〜11/30)(2016年8月27日)



昨年に惹き続き、今年も「みほとけの里〜若狭の秘仏特別公開」が実施されます。

特別公開期間は、平成26年9月17日(土)〜11月30日(水)です。
この企画が始められてから4年目になります。

今回も約30ヶ寺の古仏像が拝観可能となります。

今年、初めて公開される秘仏は、
蓮華寺(小浜市)の阿弥陀三尊像(鎌倉時代・市指定文化財)と、成願寺大坊(若桜町)の阿弥陀如来坐像、聖観音立像(共に鎌倉時代・町指定文化財)
です。
〜いずれも秘仏めぐりバスツアーのみで拝観可能〜

特別公開の仏像、公開日などは、
福井県HP(平成28年度 みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開)、及び特別公開パンフレットに詳しく出ていますので、ご参照ください。

各寺院の公開日や公開時間の詳細が掲載されています。
寺院によって、公開日や公開時間が異なっているようですし、「特別公開ツアーバスのみ」公開の仏像もあるようですので、ご注意ください。




平泉・中尊寺の秘仏・一字金輪像が特別開帳(6/29〜11/6)(2016年5月28日)

 

中尊寺・一字金輪像
岩手県平泉町の中尊寺の秘仏・一字金輪坐像が特別開帳されます。
今回の御開帳は、「平泉」世界文化遺産登録5周年記念行事の一環として、特別開帳されるものです。

御開帳期間は、2016年6月29日(水)・平泉世界遺産の日〜11月6日(日)です。
詳しくは、
中尊寺HP平泉世界文化遺産登録5周年記念行事ページをご覧ください。

前回の特別開帳は、世界遺産登録記念と東日本大震災復興祈念して2012年の7〜11月(この時は12年ぶりの開帳)でしたので、4年ぶりの特別開帳になります。

一字金輪像(重要文化財・像高76p)は、肉身部に施された彩色のなまめかしきから、「人肌の大日」という名で親しまれています。
ご存じのとおり半肉彫りという珍しい像で、カツラ材の寄木造りで、玉眼が嵌入されています。
頭体幹部は8材を上下に積み重ねるように木寄せするという構造になっています。
当初から半肉彫りであったという説と、丸彫り像を後世に後半部を削り落としたとする説があるようですが、当初から半肉彫り像とみる考えが有力なようです。
12世紀の半ば〜後半の制作とみられているようですが、玉眼像の制作年判明最古例である長岳寺・阿弥陀三尊像(保元2年・1157)に近い時期の制作となり、玉眼技法がいち早く平泉までももたらされていたといえるのでしょう。


なお、このご開帳期間中に、天台寺「桂泉観音」像が、中尊寺において出開帳されます。
天台寺「桂泉観音」は、鉈彫りの聖観音像の名像として知られ、像高・117.2p、平安時代の制作で、重要文化財に指定されています。
出開帳期間は、2016年7月30日(土)〜9月11日(日)です。
詳しくは、平泉世界文化遺産登録5周年記念行事ページをご覧ください。

       
岩手天台寺・鉈彫り聖観音立像



尾道・浄土寺の秘仏・十一面観音像がご開帳(5/1〜6/19)(2016年4月10日)


広島県尾道市東久保町の浄土寺の本尊、秘仏・十一面観音立像(重要文化財)が、ご開帳となります。

       
.                                          浄土寺・本堂(国宝・鎌倉時代)

浄土寺本尊・十一面観音像は、33年に一度の開扉の厳重秘仏で、近年のご開帳は、平成13年(2001)4月13日〜15日でした。

今回は、浄土寺・平成の大修理の完了落慶、並びに開創1400年を記念して、特別に、春秋2期間、ご開帳されることになりました。

春のご開帳期間は、2016年5月1日(日)〜6月19日(日)
秋のご開帳期間は、2016年9月18日(日)〜11月20日(日)です。

詳しくは、
浄土寺HP秘仏御開帳ページをご覧ください。

浄土寺本堂に祀られる、本尊十一面観音像は、嘉元4年(1306)浄土寺伽藍再興の際の、定証起請文に記される「本尊聖徳太子御作等身皆金色十一面観音像」に比定されています。

            
浄土寺・秘仏本尊・十一面観音立像(平安時代・重要文化財)                         秘仏本尊が祀られる本堂内厨子

重要文化財で、平安後期の作と云われており、漆箔金色に仕上げられています。
像高170.3p、構造は、「仏像集成」(学生社刊)では一木造り、「国宝重要文化財・仏教美術」(奈良博・小学館刊)では寄木造りとされており、はっきりしません。

制作年代については、多くの書が藤原和様のおだやかさと示すとして平安後期としていますが、広島県教育委員会HP解説では、9世紀の作として、
「面相は豊満で,体躯は肥大充実し,刀法も鋭く,全身を金色の寂光に包まれた端厳な尊容の像である。
平安時代も初期に近い頃(9世紀)のすぐれた作である。」
と、述べられています。
平安後期が穏当のように思えますが、皆さんは、どのように感じられるでしょうか?

いずれにせよ、この十一面観音像は厳重な秘仏で、次の開扉は平成46年(2034)となる計算なので、私は、もう拝することは難しいかと思っていました。
今年、幸いにも春秋、結構長い期間開帳されることになり、是非とも拝しに出かけたいと思っています。

なお、浄土寺には、本像の他にも、重要文化財、県指定の仏像が8躯残されており、中でも聖徳太子三像(南無太子像、孝養像、摂政像)は、南北朝時代の造像年墨書銘があり、重要文化財に指定されています。
これらの諸像も、宝物館で拝観することが出来ます。

          
浄土寺・聖徳太子三像(南北朝時代・重文)左から、南無太子像、孝養像、摂政像



大阪市・三津寺の古仏像群が特別公開(3/10〜15)(2016年2月19日)


大阪市中央区の三津寺に遺る古仏像群が、特別公開されます。
特別公開期間は、2016年3月10日(木)〜3月15日(火)、午後1時〜4時です。
詳しくは、大阪市HP・【大阪の歴史再発見】
非公開の市指定文化財「三津寺仏像群」の特別公開についてページをご覧ください。

三津寺には、平安時代から江戸時代に至る古仏像群が残されており、12躯が平成26年(2015)に大阪市の指定文化財に指定されました。
この仏像群は、普段は公開されていませんが、大阪市教育委員会が主催する【大阪の歴史再発見】と題する文化財見学会・講演会企画により、初公開されるものです。

仏像の概要については、大阪市HP・大阪市指定文化財(平成26年度)三津寺仏像群をご参照ください。

三津寺は、大阪ミナミの飲食店が密集する繁華街のど真ん中にあります。
「みってら」と訓みますが、大阪ミナミにお馴染みの方には、聞き慣れた名前だと思います。
この三津寺に、平安時代にさかのぼる古仏が遺されていたなどとは、全く知りませんでしたし、ちょっと驚きです。

特別公開HPには、
「御堂筋沿いの賑やかな町中に寺地を構える三津寺は、奈良時代の建立と伝えられる市内有数の密教寺院です。度重なる火災を逃れて、平安時代、900年代後半に製作がさかのぼる、木造地蔵菩薩立像をはじめ、中世から近世に造像された古仏を、まとまって伝えています。」
と、記されています。

特別公開の各日、午後2時30分より、大阪市教育委員会学芸員による解説があるということです。
市指定の文化財ですが、関西在住の方々は、訪ねてみてはいかがでしょうか。


    
三津寺外観                                          三津寺・毘沙門天像



京都・法界寺の秘仏薬師如来像が51年ぶりに特別公開(4/29〜5/8)(2016年1月30日)

秘仏本尊が祀られる法界寺薬師堂
京都市伏見区の法界寺の秘仏本尊・薬師如来立像が、特別公開となります。
特別公開期間は、2016年4月29日(金)〜5月8日(日)です。

日野法界寺は、国宝の丈六阿弥陀如来坐像で良く知られていますが、日野薬師と呼ばれるように、ご本尊は薬師如来像です。
この薬師如来像(平安時代・重文)は、古来秘仏として厳重に守られており、何年に一度のご開帳という決まりもなく、拝することが難しい仏像でした。

今回、特別公開されるという情報を知り、本当にびっくりしました。

春夏秋冬恒例で開催されている「京都非公開文化財特別公開」事業において、春の特別公開として開帳されるとのことです。
新聞報道によると、京都古文化保存協会による「非公開文化財特別公開」の第1回が実施された時(1965年)に、この法界寺薬師如来像が特別公開されているそうで、今回が、その時以来の51年ぶりの公開となるそうです。

特別公開の詳細などについては、
京都古文化保存協会HP「平成28年度・春期京都非公開文化財特別公開開催要領」ページをご覧ください。
公開要領は、現在の処はこの「開催要領」以上のことは判りませんが、今後、同HPなどで、細かな要領などが掲出されるのではないかと思います。


法界寺は、永承6年(1051年)、日野資業が、薬師如来を安置する堂を建てたのが、その始まりとされています。
薬師如来像の胎内には、日野家に代々伝わる、伝教大師最澄自作の三寸の薬師像を納入したと伝えられていますが、その薬師如来像が、現本尊の薬師如来像そのもので、永承6年(1051年)頃の制作と考えられています。

薬師如来像は、像高88.8p、サクラ材の素木像で、重要文化財に指定されています。
この像は、伝承通りのサヤ仏として造られており、頭部と体部を別材にして、深く内刳りをして頭部を首ホゾ差しにするなど、複雑に木を寄せる、小像には珍しい構造になっています。
これは、胎内に小薬師像を籠めるための、造形上の工夫であったと思われます。
調査によって、胎内仏が納められていることが確認されましたが、この胎内仏は近世のものとみられ、当初の胎内納入薬師像は、何らかの事情で取り出されたか失われたものとみられています。

像容は、温和な藤原風の像ですが、この像の見どころは木地に施された、見事な截金文様です。
当時の、第一級品の仏像であったことがうかがわれます。
衣全体に13種の截金文様が、超絶技巧で見事に施されており、その美しさは繊細華麗そのものだそうです。

   
.       法界寺・秘仏本尊薬師如来像                        薬師如来像の衣に施された繊細華麗な截金文様

今回のご開帳で、薬師像の見事な截金文様を、どこまで眼近に見ることが出来るのかはわかりませんが、この薬師像を直接拝することが出来る二度とない機会かもしれません。
必見の御開帳です。
私も、なんとしても出かけたいと思っています。


なお、今回の「平成28年度・春期京都非公開文化財特別公開」では、法界寺の近くにある、善願寺・地蔵菩薩像(平安後期・重要文化財)、恵福寺の2躯の地蔵菩薩像(平安後期と鎌倉時代)も特別公開されますので、法界寺へ出かけられると併せて訪れてみてはいかがでしょうか。


       
善願寺・地蔵菩薩像                           恵福寺・地蔵菩薩像(平安後期)



大津市石山寺の本尊如意輪観音菩薩像が特別ご開帳(3/18〜12/4)(2016年1月30日)


滋賀県大津市の石山寺の秘仏本尊・如意輪観音菩薩像が特別ご開帳されます。
ご開帳期間は、2016年3月18日(金)〜12月14日(日)です。
詳しくは、
石山寺HP秘仏本尊御開扉ページをご覧ください。

石山寺の秘仏本尊・如意輪観音像は、勅封秘仏とされ、33年に一度と天皇即位後に、ご開帳されることになっています。
今回のご開帳は、33年に一度のご開帳の年にあたります。
近年では、1961年、1991年、2002年、2009年にそれぞれ開基1250年記念などの事由で開帳されており、今回開帳は7年ぶりのご開帳となります。

如意輪観音像(重要文化財)は、像高293p、寄木造の巨像で、温和な定朝様がうかがえる平安後期の制作です。
六臂で右膝を立てる通例と異なり、二臂で左脚を踏み下げ自然石の岩盤の上に坐す姿としています。
石山寺の本尊は、天平宝字6年(732)に丈六の塑像が造立されましたが、承暦2年に本堂とともに焼失します。
その本堂が再建された永長元年(1096)頃に、現在の本尊が制作されたのではと考えられています。

2002年の開帳時に、文化財保存状況の調査が行われ、背中の蓋板の中の内刳りに、小型の厨子が安置され、その中に4躯の小金銅仏と水晶製五輪塔が納められているのが発見されました。
金銅仏像は、当初の塑像本尊の体内に納められていたものと考えられています。
この胎内金銅仏4躯も、併せて特別公開されます。

そのほか、本尊安置の宮殿内から採集された約90個の塑像片が保存されていますが、この中には、当初塑像の断片も含まれているとみられています。
当初像左足先かと思われる断片も特別公開されるようです。


   
.       石山寺・如意輪観音菩薩像                本尊胎内金銅仏4躯(飛鳥〜天平時代)               当初像左足先かと思われる塑像断片



神戸市・須磨寺の秘仏本尊・聖観音坐像がご開帳(2/18〜24)(2016年1月5日)

秘仏・聖観音像が祀られる須磨寺本堂
兵庫県神戸市須磨区の須磨寺の秘仏本尊・木造聖観音坐像がご開帳となります。
ご開帳期間は、2016年2月18日(木)〜2月24日(水)です。
詳しくは、
須磨寺HPご開帳お知らせページをご覧ください。

須磨寺の秘仏本尊・木造聖観音坐像は、33年に一度のご開帳とされている厳重秘仏です。
須磨寺は、平安時代の初め、漁師が和田岬の沖で引き上げた聖観音像を、886年(仁和2年)に聞鏡上人が現在の地に移したのが始まりとされています。
本尊・聖観音坐像は、無指定で解説資料等も見当たらないようです。
寺伝のご本尊だとすると平安前期の像ということになるのでしょうが、どのような仏像なのかは全く情報がありません。

また、ご開帳関連の展覧会として、神戸市立博物館で「須磨の歴史と文化展−受け継がれる記憶」が開催されますが、この展覧会に、須磨寺の十一面観音立像(鎌倉時代・重文)が出展されます。
展覧会開催期間は、2016年2月6日(土)〜3月21日(月)です。
詳しくは、神戸市立博物館HP展覧会ページをご覧ください。


         
須磨寺の十一面観音立像(鎌倉時代・重文)     「須磨の歴史と文化展−受け継がれる記憶」ポスター



姫路市・円教寺で摩尼殿四天王像など特別開帳(1/9〜3/31)(2016年1月5日)


兵庫県姫路市の書写山円教寺では、普段非公開の摩尼殿・四天王像(重文・平安)、開山堂・性空証人像(重文・鎌倉)などが、特別に公開されることになりました。

JR西日本が行っている「ちょこっと関西歴史たび」キャンペーンの対象が、2015年度冬季は兵庫県姫路市の「書寫山圓教寺」に決まりました。
期間中、様々な企画が実施されますが、普段非公開の仏像の特別公開も行われることになったものです。

キャンペーン期間は、2016年1月9日(土)から3月31日(木)までで、仏像の特別公開予定は、次のようになっています。




詳しくは、JR西日本HP「
ちょこっと関西歴史たび 書寫山 圓教寺開催について」をご覧ください。

摩尼殿安置の本尊・如意輪観音像(1933年、石本暁海作)と四天王立像は、通常は、1年に1度、修正会の1月18日に限りご開帳されているものです。
四天王像(4躯・像高130p前後)は、かつては講堂釈迦三尊像の周囲に置かれていた像で、足下の邪鬼も含めて内刳りのないヒノキの一木彫像です。
釈迦三尊像と同時期の10世紀の制作とみられる、見どころある興味深い像です。

    
.              円教寺摩尼殿・四天王像(重文・10C)                    持国天像(右)

なお、摩尼殿には、2006年に小厨子から発見された、鎌倉前期制作の如意輪観音坐像(像高20p・県指定文化財)も安置されていますが、この像は、今回開帳されません。


開山堂安置・性空証人坐像(丸い壺に遺骨らしき陰影が見えるX線写真)
開山堂安置の性空証人坐像は、毎年、性空上人忌(旧暦3月10日、新暦4月10日)の二日限りでご開帳されているものです。
本像は弘安9年(1286年)に焼失した旧像に代わり、正応元年(1288年)に慶快が造ったものです。
旧像の像内にあった瑠璃壺に納められた性空の遺骨が焼け残ったので、新像にあらためて納入されたという伝えがありましたが、2008年奈良国立博物館によるエックス線撮影調査により、本像の頭部内には、所伝どおり遺骨が納入された瑠璃壺が納められていることが判明して、話題を呼びました。

円教寺には、今回特別公開される仏像のほかに、講堂・釈迦三尊像(重文)、常行堂・阿弥陀如来坐像(重文)が、よく知られています。
釈迦三尊像は、永延元年(987年)の造立、阿弥陀如来坐像は寛弘2年(1005年)頃に造立されたとみられ、平安中期の優作です。
この二尊の仏像の拝観は、事前にお願いをし、拝観予約をすれば拝観可能ですが、特別公開期間も同様の対応となっているようです。

円教寺は、姫路駅からバスで30分、そこからロープウェーで書写山山上に上って徒歩と、訪れるには少々不便なところにありますが、円教寺に遺る平安古仏の優作をすべて拝観できる良いチャンスではないかと思います。


なお、JR西日本「ちょこっと関西歴史たび」キャンペーンは、3月末で終了しますが、仏像の特別拝観は、引き続き5月上旬まで行われるようです。
不確実情報ですので、詳細は円教寺にご確認ください。







【過去の秘仏御開帳情報】

2002年〜2011年

2012年

2013年

2014年

2015年

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