秘仏御開帳

 全国の秘仏御開帳情報は、下記サイトの「仏像の公開情報」に詳しいので、そちらもご覧下さい。

観仏 三昧 ─仏像と文化財の情報ページ─
展覧会情報、仏像の公開情報、講演会・シンポジウム情報、文化財トピックス等の情報を詳細に紹介している
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●    平成26年度・みほとけの里〜若狭の秘仏特別公開(9/13〜11/24)(2014年8月15日)

若狭の秘仏特別公開ポスター
向かって右・中山寺馬頭観音像、左・馬居寺馬頭観音像

昨年に惹き続き、今年も「みほとけの里〜若狭の秘仏特別公開」が実施されます。

特別公開期間は、平成26年9月13日(土)〜11月24日(月・祝)です。

一昨年から、新たに始められた企画ですが、大変好評で、多くの方がこの期間に拝観に訪れたようです。
今年は、普段は一般公開していない、23ヶ寺の古仏像が拝観できるようです。

昨年は、小浜市とあおい町の17ヶ寺でしたが、今年は若狭町、高浜町が新たに加わり、特別公開仏像も、大幅に増えました。

今年の目玉は、高浜町の中山寺・馬頭観音坐像と馬居寺・馬頭観音坐像(共に重要文化財)が、同時に特別公開されることでしょう。

当地、青葉山周辺には、馬頭観音像が多く残されていますが、この二寺と松尾寺・馬頭観音像は、秘仏になっており、なかなか拝することはできませんでした。
中山寺、馬居寺は、最近、たまに期間を限って特別公開されるようになっていますが、今回は、2つの馬頭観音が同時に拝せるというチャンスです。



今回特別公開される仏像は、以下のとおりです。

 

特別公開の仏像、公開日などは、福井県HP(平成26年度 みほとけの里 若狭の秘仏 特別公開)に詳しく出ていますので、ご参照ください。

各寺院の公開日や公開時間の詳細が掲載されています。
寺院によって、公開日や公開時間が異なっているようですし、「特別公開ツアーバスのみ」公開の仏像もあるようですので、ご注意ください。


また、しばらく閉館していた、県立若狭歴史資料館(小浜市)が、この7月にリニューアルオープンし、こちらにもいくつかの仏像が展示されています。

注目は、小浜市黒駒区の大日如来坐像が初公開されることです。
博物館解説によると、
この像は今まで知られていなかった仏像で、像高170p、若狭最古の大日如来像となる平安後期の木彫像だそうです。
黒駒区で秘仏として長く信仰されてきたが、一般に公開されるのは初めてということで、ちょっと興味深い仏像です。

            
県立若狭歴史資料館リニューアルオープンポスター               小浜市黒駒区・大日如来坐像    .



●    鳥取県・三徳山三仏寺の秘仏・阿弥陀如来像が特別ご開帳(7/18〜10/18)(2014年7月4日)

国宝・三仏寺投入堂
国宝・投入堂、重文・蔵王権現像で知られる、鳥取県三朝町の三徳山三仏寺・本堂に厳重秘仏として祀られる阿弥陀如来立像が、特別ご開帳されます。
慈覚大師1150年御遠忌ということでのご開帳、ということです。

ご開帳期間は、2014年7月18日(金)〜平成26年10月18日(土)となっています。
詳しくは、「三朝温泉850年」というHPをご覧ください。

三仏寺によると、本堂に祀られるこの仏像は、過去に開帳された記録はなく、三徳山において秘仏中の秘仏とされていました。
三佛寺本堂修復落慶された2011年、初めて開帳公開されたそうです。

平安後期の阿弥陀如来立像で、県教育委員会では、次のように解説しています。

嘉祥2年(849年)慈覚大師円仁により釈迦、阿弥陀、大日の三尊仏を安置されたと伝わり、三徳山三佛寺の寺号の由来になっている平安仏。

その特徴は、頭部はやや大きめで極端ななで肩、体奥が浅く、正面下半身の衣文線はいわゆるY字型に整えられて形式化し、彫りは浅く、典型的な平安時代末期の作風を示しています。

さらに、右肩や背面上方には鑿痕が遺っており、いわゆる霊木から出現しつつある仏(「霊木化現仏」)の特色を示し、そのことからも当初は素木仕上げであったと考えられています。
太古からの山岳信仰の拠点である三仏寺の本尊として、その文化的、歴史的価値は極めて高いものとされ、平成23年3月22日、鳥取県保護文化財に指定されました。

私は、この仏像の存在も、2011年に特別開帳されたことも、これまで全く知りませんでした。
今回のご開帳情報で、初めて、三仏寺に平安古仏の秘仏本尊が祀られていたことを知りました。
写真で見ると、なかなか興味深い仏像のような感じがします。
出かけてみる値打ちがあるかもしれません。

            
三仏寺本堂安置・阿弥陀如来立像(平安後期・県指定文化財)                蔵王権現像(平安後期・重要文化財)

なお、三徳山三仏寺のHPには、現在の処、秘仏ご開帳について掲載されていません。(ご開帳されることは、お寺の方にも確認済みです。)

「三朝温泉850年」HPによると、重要文化財「十一面観音像」も、10/26から本堂に祀られ公開されるとのことですが、この観音像は、普段でも蔵王権現像とともに、宝物館にて公開されていますので、いつでも拝することができるものです。



●    山形・寒河江市の本山慈恩寺・宮殿秘仏が特別開帳(6/1〜7/21)(2014年5月4日)

山形県寒河江市の本山慈恩寺本堂の宮殿内の秘仏、本尊・弥勒菩薩坐像ほか数々の仏像が、特別開帳されます。

ご開帳仏像の展示期間は、2014年6月1日(日)〜7月21日(月)です。
詳しくは、本山慈恩寺HPをご覧ください。

今回、秘仏ご開帳展示される仏像と安置堂の一覧は、次の通りとなっています。


  


慈恩寺の秘仏ご開帳は、昨年4月〜7月にもありましたが、小規模のご開帳展示でした。
その折、開帳展示されたのは、本堂宮殿内の観音・勢至菩薩像(市指定)、阿弥陀堂安置・阿弥陀如来坐像(重文)、三重塔安置・大日如来坐像です。

今回のご開帳は、慈恩寺開山1300年記念として行われるもので、厳重秘仏とされる本堂・宮殿内安置のご本尊・弥勒菩薩坐像他が開帳展示されます。
宮殿内秘仏・本尊のご開帳は、今世紀(21世紀)初ということです。
前回、宮殿・ご本尊が開帳されたのは、平成4年(1992)ということですから、22年ぶりの本尊ご開帳ということになるのかと思います。

   
本山慈恩寺本堂と本堂内陣内の宮殿(厨子)

宮殿内諸仏のことが知られるようになったには、近年のことです。
慈恩寺本堂内には、宮殿(くうでん)と呼ばれているおおきな厨子がありますが、宮殿厨子内の仏像は、長らく絶対秘仏としてその扉が開かれたことはなく、その仏像がどのようなものか全くわかりませんでした。

昭和50年(1975年)に、初めてその扉が開かれたということです。
宮殿内には、31躯の仏像が、密集して安置されていました。
昭和57年には、文化庁の本格的調査が入り、平安後期〜鎌倉後期の多数の貴重な仏像が安置されていることが確認されました。
本尊・弥勒菩薩坐像及び諸尊像(5躯)
本尊・弥勒菩薩坐像の胎内に墨書銘があり、永仁6年(1296)の制作であることが判明しました。
数年のうちに、宮殿内仏像は逐次文化財指定が行われ、重要文化財2件・14躯、県指定文化財6件・9躯、市指定文化財8件・8躯(合計16件・31躯)の仏像群が指定文化財となりました。

宮殿内仏像群は、その実態判明以来、仏像愛好者の大注目を浴びることになったのですが、厳重な絶対秘仏として、宮殿の扉が開かれることはなく、一般にはこれらの仏像を拝することは、一切叶いませんでした。
限られた研究者のみが、文化財調査の時に限り拝する機会がある、というものであったようです。

近年、本山慈恩寺では、宮殿内秘仏も、その一部の像を、期間を限って宮殿の外に安置するという、秘仏開帳展示が行われるようになりました。

今回の本尊ご開帳は、今世紀初ということですが、宮殿内安置のご本尊以下18躯にも上る仏像が、宮殿外に安置されるという、大規模なご開帳展示となるもののようです。
重文指定の14躯はすべてご開帳されるようです。

      
騎獅文殊菩薩及び脇侍像(4躯)                騎象普賢菩薩及び十羅刹女像(5躯)

本山慈恩寺本堂の宮殿安置仏の主要仏像が、これだけ勢揃いして開帳される機会は、そうなかなかないのではないかと思います。
山形・寒河江市まではちょっと遠いですが、訪ねて見られてはいかがでしょうか。


●    川崎市・能満寺の聖観音立像が12年に一度のご開帳(4/12〜30)(2014年4月25日)

神奈川県川崎市高津区の能満寺の聖観音菩薩立像が、12年に一度の午年ご開帳中です。
開帳期間は2014年4月12日(土)〜30日(水)です。
ご開帳情報を、直近知りましたので、遅ればせながらお知らせいたします。

能満寺・聖観音立像は、川崎市域最古の平安木彫として知られています。
像高101.3cm、カヤ材の一木彫、貞観彫刻風の古様をとどめた造形で、10世紀前半の制作と考えられており、市指定文化財となっています。
客仏で、近在の長命寺観音堂(現廃寺)に祀られていた仏像と伝えられます。

川崎市・横浜市エリアでは、10世紀まで遡る平安古仏は、本像ぐらいかと思われますので、一度、是非拝してみたいと思っていた平安古仏でした。
情報キャッチ後、すぐに出かけて、聖観音像を拝してきました。

江戸時代の修復により、顔部の相当手が入っていて玉眼になっているなど、体部との釣り合いが悪くなっていますが、胸から下の造形や衣文の彫口などは平安前期のボリューム感やダイナミックさの名残を十分とどめています。
ずんぐりとした体躯や、誇張気味の身体の捻りなどは、平安時代東国の土臭さのようなものを感じますが、それなりの力感を感じる仏像でした。
一見の価値はある仏像だと思われます。

         
能満寺・聖観音菩薩立像      平安時代・10世紀    市指定文化財


●    山形・長井市の普門坊・馬頭観音が修復記念特別開帳(4/27〜29)(2014年3月1日)

山形県長井市横町の普門坊の本尊「馬頭観世音菩薩立像」が、ご開帳となります。

普門坊本堂
この馬頭観音は60年に一度のご開帳が守られていますが、この度、300年ぶりの大修復完了を記念して、特別開帳されるものです。
次回開帳は、40年後になる予定です。
開帳期間は2014年4月27日(日)〜29日(火)です。
詳しくは、普門坊HPをご覧ください。

本像は、これまで江戸時代の制作とみられてきましたが、今回の修理時に調査により、本像は、鎌倉時代の制作の可能性が出てきたということで、注目されています。

像高198pの巨像で、昭和62年(1987)に山形県指定文化財に指定されています。
山形県教育委員会の文化財解説によりますと、次のように記されています。

「“喝”と叫ぶように大きく開いた口、睨みつけるように見開いた眦(まなじり)、炎のように逆立つ怒髪など、面部の怒りの表情は大変迫力にとみ、8臂の構えも力強く、条帛や裳の襞の彫り出しも写実的で、鎌倉時代の中央の正統的な仏像を、彷彿とさせる逸品である。
また、金と朱で、激しく燃えたぎる火炎を表現した光背を背負ったこの像は、忿怒・威厳・迫力を余す所なく表現している。

元々の像は、鎌倉初期に羽黒の僧運慶によって彫られ、文保2年(1318年)に修復したが、その後、大破した。
この観音像は、大破した最初の観音像をモデルに、宝永6年(1709年)に新たに造立したものと見られる。」

2013年に、お堂の修復に併せて、東北古典彫刻研究所により、300年ぶりに本体と台座の保存修理が行われました。
修理に伴う調査の結果、像内から山形県有形文化財指定時には知られなかった銘記が発見されました。
馬頭観音様の体内から、数々の書付が発見され、前回の修復が、宝永6年(1709年)の江戸時代であることなどが記されていましたそうです。
この調査結果によれば、造立の時期は鎌倉時代に遡る可能性もあるということです。

普門坊のHPには、秘仏・馬頭観音像の特別ご開帳の案内に加えて、
「馬頭観音像の修復の有様などの映像が編集された7分間の動画」
が、掲載されています。
なかなか興味深い動画ですので、一度ご覧になってみてください。

          
普門坊・馬頭観音立像


●    滋賀・湖東三山で秘仏本尊同時ご開帳(4/4〜6/1)(2014年2月8日)

滋賀県、湖東三山と呼ばれる西明寺(甲良町)、金剛輪寺(愛荘町)、百済寺(東近江市)の秘仏御本尊が一斉ご開帳されます。
今回の御開帳は、昨年(2013)10月に名神高速道路に新たに設けられた「湖東三山スマートIC」開通を記念して、実施されるものです。

ご開帳期間は、2014年4月4日(金)〜6月1日(日)です。
詳しくは、ご開帳パンフレット、湖東三山各寺のHP(西明寺金剛輪寺百済寺)をごらんください。

湖東三山御本尊は、厳重秘仏とされており、
西明寺・薬師如来立像は住職一代1回限り、金剛輪寺・聖観音立像は定めはないが秘仏、百済寺・十一面観音立像は55年に一度、
のご開帳とされているものです。

西明寺・薬師如来像(重要文化財)、金剛輪寺・聖観音像(鉈彫り)、百済寺・十一面観音像ともに平安時代の制作と云われています。
百済寺・十一面観音像については、本HP「観仏日々帖」に「トピックス〜国華に掲載、秘仏・百済寺十一面観音像の調査論文」という記事を掲載していますので、参考にしていただければと思います。

皆さん、覚えておられるかと思いますが、湖東三山秘仏本尊は、2006年9〜10月に一斉ご開帳されました。
この時は、「天台宗開宗1200年記念」ということで、

「門外不出の秘仏本尊のご開帳は、半世紀ぶり、住職一代に一回など、実に貴重なもので、三山揃って一斉に公開するのは史上初!」

と報道され、私もこのチャンスを逃すと、もう二度と拝観できることはないのだろうと、訪れました。
それから、6年余で、またもや「一斉ご開帳」というのは、「まさか!!」のびっくりという処ですが、前回拝観を逃された方は是非この機会に行かれてはいかがでしょうか。


●    栃木県真岡市・専修寺の一光三尊仏像が17年ぶりにご開帳(3/28〜30)(2014年1月18日)

栃木県真岡市高田の専修寺の本尊「一光三尊仏像」が、17年に一度のご開帳となります。
開帳期間は、3月28日(金)〜30日(日)です。
詳しくは、専修寺HPをご覧ください。

この仏像は、秘仏のため文化財指定はされていませんが、鎌倉時代、親鸞が長野の善光寺から譲り受けたと伝えられ、市文化課は「国指定重要文化財級の仏像」としているそうです。
像高39.4pの金銅仏で、 秘仏のため如来堂(国指定重文)の金庫に厳重に保管されており、普段は模倣仏である「お前立像」しか参拝することができません。
17年に1度のご開帳は江戸中期から行われるようになったそうです。

下野新聞の記事によれば、
「同仏像は津市の真宗高田派本山の意向や、秘仏という性格上、文化庁などの調査を受け入れていない。
「お前立像」が県指定重文に指定されていることから、隠れた国指定重文とも言われている。
同仏像は同寺で3日間ご開帳した後、本山に運ばれ2年間公開される。」
とのことです。

津市の本山・専修寺のHPをみますと、本山でのご開帳期間は4月3日(木)〜11日(金)となっています。
こちらの情報の方が正しいように思えますので、正確な情報はお寺にご確認ください。

                     
.   専修寺の本尊「一光三尊仏像」                 真岡市・専修寺の御開帳ポスター               津市本山・専修寺の御開帳ポスター


●    茨城・雨引観音楽法寺の延命観音像がご開帳(1/1〜12/31)(2014年1月4日)

茨城県桜川市、雨引観音楽法寺の秘仏・延命観音像が御開帳されます。
開帳期間は、1月1日(水)から12月31日(水)です。
雨引山楽法寺・山門

この延命観音像は、通常は秘仏で、特別な場合しか拝観することが叶いません。
今回は、「甲午 御本尊特別大開帳」ということで、坂東観音霊場「午歳特別結縁巡礼」に伴って開帳されることになったものです。
詳しくは、雨引観音楽法寺HPと、同HPの「甲午 御本尊特別大開帳」について、をご覧ください。

HPによれば、
護摩修行の際には、本尊前の緞帳を巻き上げて本尊のライトアップを行い、祈願者からまのあたりに拝観できるようにします。
護摩修行の後、本尊拝観者には須弥壇前を通って順次間近にて拝観していただく。
護摩祈願者以外の方で本尊拝観をご希望の方は、本堂左脇発券所にて本尊拝観券(\1,000[記念品付き]、18歳以下は無料)をお求めいただき、拝観して下さい。
とありますが、実際にどのようなかたちで拝観可能となるのか、詳細はよく判りません。

この延命観音像は、平安時代の制作で、重要文化財に指定されています。
雨引観音楽法寺HPには、
当山の延命観音像を詳細に調査された、茨城県の仏教彫刻研究の第一人者である後藤道雄氏(茨城県文化財保護審議会委員)によれば、「平安前期、9世紀後半の制作であると考えられる〜茨城県の木彫では最古〜」と鑑定されています。
像高156.5cm、カヤ材の一木彫、彩色像(剥落)で、普段は観音堂右の収蔵殿に奉安されていて秘仏となっています。
と解説されています。

なお、この延命観音像については、当HPの観仏日々帖「古仏探訪・雨引山楽法寺・観音菩薩立像」に、昨年11月に、私が拝観した時の観仏記を詳しく掲載していますので、ご覧いただければと思います。

この秘仏は拝観できるのはめったにないチャンスで、また拝する値打もある平安古仏だと思います。
一年間の開帳期間ですので、是非お出かけになることをお薦めします。

          
楽法寺・延命観音立像(重要文化財・平安時代)


●    四国・西国八十八か所が霊場開創1200年で秘仏一斉ご開帳(1/1〜12/31)(2014年1月4日)

お遍路でおなじみの四国の西国八十八か所霊場は、弘法大師空海が平安時代・815年に開創したと伝えられ、今年・2014年に開創1200年を迎えます。
これを記念して、八十八か所霊場の各寺院の多くでは、秘仏御本尊のご開帳や記念法要などの特別催事が実施されます。

1月1日から12月31日の一年間に、各寺が秘仏開帳期間や記念行事期間を設定して、行われる予定です。
普段は、拝することのできない秘仏も、多く拝観できるようになるようで、なかなか得がたいチャンスだと思います。

記念行事や御開帳スケジュールにつきましては、四国八十八か所霊場会公式HPをご覧ください。
このHPに、「平成26年 四国八十八ヶ所霊場 開創1200年記念事業日程」という寺院別実施催事とスケジュール表の一覧表がPDFで掲載されていますので、これをご覧いただくと、詳細がわかると思います。
この他に、この一覧表から秘仏御開帳スケジュールを整理して解説した「お四国の仏様」というサイトを見つけました。
このサイトも、なかなか参考になると思います。

これらの掲載データを、「本尊秘仏の開帳」となる部分だけを整理して、文化財指定、制作年代、開帳スケジュールを一覧にした表をつくってみました。
まずは、これをご覧いただき参考にしていただければと思います。

 

ご開帳予定の仏像には、今年限りということではなく、例年御開帳の期間が定められており、今年もそれに則ったご開帳という秘仏もあるようです。

そのあたりの正確な情報は、私にもよく判らないのですが、「お四国の仏様」のサイトの解説によれば、
霊場 開創1200年記念ということで、普段ご開帳がなく、特別に開帳されるのは、

「28番・大日寺大日如来像(重文)、35番・清滝寺薬師如来像(重文)、66番・雲辺寺千手観音像(重文)、69番・観音寺大日如来像〜伝聖観音(県文)、88番・大窪寺薬師如来像」

だそうです。(一覧表の薄緑色に塗ったもの)
また、竹林寺の文殊菩薩坐像(重文)は、50年に一度の秘仏御開帳が、丁度今年に当たります。
竹林寺の御開帳につきましては、この秘仏御開帳のサイトに、先に詳細を掲載していますので、ご覧ください。


今回ご開帳になる仏像で、「文化財指定されている仏像」の写真をピックアップして、掲載しておきます。
ご参考にしていただければと思います。

              
17番井戸寺・十一面観音像                    28番・大日寺大日如来像.聖観音像                 31番・竹林寺文殊菩薩像


          
.       33番雪蹊寺・薬師如来像.毘沙門天像(湛慶作)              34番・種間寺薬師如来像         35番・清滝寺薬師如来像


              
.        42番・仏木寺大日如来像                 47番・八坂寺阿弥陀如来像           52番・太山寺本尊十一面観音像


              
.       66番・雲辺寺千手観音像                 69番・観音寺大日如来像(伝聖観音像)        86番・志度寺十一面観音像


●    高知・竹林寺文殊菩薩像が50年ぶりに御開帳(2014.4/25〜5/25)(2013年6月30日)


高知県高知市の五台山竹林寺の御本尊・文殊菩薩坐像が、来年春、2014年4月25日(金)から5月25日(日)に御開帳されます。

この文殊菩薩像(国指定重要文化財)は、50年に一度の御開帳で、普段は厳重秘仏として本堂厨子内に安置されています。
来年(平成26年)は、前回開帳からちょうど50年目に当たります。
詳しくは、竹林寺HPをご覧ください。

竹林寺は、神亀元年(724)、聖武天皇の勅願を奉じた行基上人が、文殊菩薩の霊場として名高い大唐五台山になぞらえ開創されたにはじまると、寺伝に伝える古刹です。
数多くの古仏を伝えており、重要文化財に指定されている仏像は14件19躯にのぼり、高知県内で重文指定されている仏像の約3分の1にもなります。
竹林寺・本堂
ご本尊・文殊菩薩像以外の仏像は、宝物館に展示されていますので、いつでも拝観することができます。

秘仏・文殊菩薩坐像は騎獅像で、侍者4躯とで一具で遺されています。
(騎獅と侍者4躯は、宝物館に展示されており、いつでも拝観可能です。)
文殊騎獅像は、唐様と宋様の二系統がありますが、竹林寺像は上半身裸形に近く結跏趺坐する唐様の系統を伝えるもので、現存最古に遺品といわれています。
(宋様は、全身に衣を着て半跏趺坐〜中尊寺・文殊騎獅像がその典型)
平安時代後期の制作で、像高60.4p、クス材の一木造りの彩色像です。
頭部が大きく、厚みのある膝組み、太造りの体部を示すとのことです。

この文殊菩薩像は、重要文化財に指定されていますが、これまでも50年に一度のご開帳のほかには、公開されたり開帳されたりしたことはないようです。
今回の御開帳は必見かも知れません。

            
.           竹林寺本尊・文殊菩薩坐像                                    騎獅・侍者4躯(宝物館に安置)


●    京都・勝林寺の毘沙門天胎内仏が250年ぶりにご開帳(11/15〜12/8)(2013年11月22日)

京都市東山区の東福寺塔頭、毘沙門堂・勝林寺で本尊・毘沙門天立像の「胎内仏3体」が、初めて公開されています。
250年前に胎内仏の厨子が造られ、そこに収められて以来のご開帳ということです。
公開期間は、秋の特別拝観、11月15日(金)〜12月8日(日)です。
詳しくは、勝林寺HPをご覧ください。

本尊・毘沙門天像は、像高145.7p、平安時代の作と云われ、普段は非公開ですが、これまでも正月・春・秋には公開されています。
今回、はじめて開帳されたのは、この毘沙門天像の胎内、厨子の中に収められていた毘沙門天像と両脇侍です。
250年前、江戸時代の京都の大仏師・清水隆慶が、毘沙門天の脇侍として吉祥天・善膩師童子を付け加え、深紅の厨子に納められて以来、封印されてきた「秘仏中の秘仏」われているものだそうです。
毘沙門天像は、像高16.7p、平安時代の制作と云われています。

                     
.        勝林寺・特別拝観ポスター                 胎内仏・秘仏〜毘沙門天像               毘沙門天像が納められている厨子


●    京都・浄福寺の釈迦如来立像が、100年ぶりにご開帳(11/1〜10)(2013年11月2日)

2013.10.30 日本経済新聞掲載記事
京都市上京区の浄土宗浄福寺で、秘仏「栴檀瑞像釈迦牟尼仏(せんだんずいぞうしゃかむにぶつ)」が約100年ぶりに開帳されます。
10月29日、新聞各紙は、一斉にこの100年ぶりの秘仏御開帳を報道しました。
開帳期間は2013年11月1日(金)〜10日(日)です。

この仏像は、嵯峨野にある清凉寺・釈迦如来像(国宝・宋時代)を鎌倉時代にも刻したと云われる像で、いわゆる清凉寺式釈迦如来像です。
浄福寺によると、江戸期には毎月開帳していたが、約100年前から公開の記録がないということです。
文化財指定はされていないと思われます。
安置するお堂の改修が完了したことを祝い開帳されるもので、恒例の京都古文化保存協会による「秋の非公開文化財特別公開」の一環として公開されることになったものです。
「非公開文化財特別公開」の内容については、京都古文化保存協会HPをご覧ください。

               
浄福寺本堂                              浄福寺・釈迦如来立像                   本堂厨子に安置されている釈迦如来像

なお、今回の京都「秋の非公開文化財特別公開」で、初公開となる仏像は、ほかには次のとおりです。

 



●    丹波市・常勝寺の千手観音・薬師如来像がご開帳(11/22〜24)(2013年10月5日)


兵庫県丹波市山南町の竹林山常勝寺のご本尊・千手観音立像と薬師堂本尊・薬師如来坐像が、2013年11月22日(金)〜24日(日)に御開帳されます。

ご本尊・千手観音像は33年に一度のご開帳とされており、今回のご開帳は35年ぶりになります。
また、薬師堂の本尊薬師如来像も秘仏とされています。
前回御開帳は1日のみのご開帳でしたが、今回は本堂再建三百年慶讃事業として3日間ご開帳されるということです。
詳しくは、常勝寺HPをご覧ください。

千手観音立像、薬師如来坐像共に、重要文化財に指定されています。
千手観音立像は、像高58.0pの金銅仏で、鎌倉時代の製作とされており、兵庫県下では珍しい鎌倉時代の金銅仏です。
薬師如来坐像は、像高77.2pで、ヒノキの寄木造、玉眼を嵌入した仏像です。
堂々と量感に富む体躯、広い膝張りで、平安後期の様式を残した鎌倉時代の製作とされています。


               
常勝寺本堂                              千手観音立像                   薬師如来坐像


●    平成25年度・みほとけの里〜若狭の秘仏特別公開(9/14〜10/14)(2013年8月17日)


昨年に惹き続き、今年も「みほとけの里〜若狭の秘仏特別公開」が実施されます。
特別公開期間は、平成25年9月14日(土)〜10月14日(月・祝)、です。

昨年始められた企画ですが、大変好評で、多くの方がこの期間に拝観に訪れたとのことです。
今年は、普段は一般公開していない、17ヶ寺の古仏像が拝観できるようです。

特別公開の諸寺と仏像、公開日などは、福井県HP(歴史文化街並み)をご参照ください。
各寺院の公開日や公開時間の詳細が掲載されています。
寺院によって、公開日や公開時間が異なっているようですし、特別公開ツアーバスのみ公開の仏像もあるようですので、ご注意ください。

ご参考に、重要文化財・県指定文化財の特別公開仏像を、一覧表にしましたので、ご覧ください。


 


●    山梨・大善寺の薬師三尊像が10月ご開帳(10/1〜8)(2013年7月20日)

山梨県甲州市勝沼町の柏尾山大善寺の御本尊・薬師三尊像が2013年10月1日(火)から10月8日(火)に、御開帳されます。
大善寺・本堂

この薬師三尊像は、5年に一度の御開帳で、前回の御開帳は平成20年(2008)でした。
詳しくは、大善寺HPをご覧ください。

大善寺は「ぶどう寺」として親しまれており、寺伝では奈良時代に行基の開創を伝えられていますが、古代豪族三枝氏の氏寺として発展した寺院です。
現在の本堂(薬師堂)は、何度かの火災を経て、正応3年(1190)に造立されたたもので国宝に指定されています。

この薬師三尊像(像高〜如来像:88p、脇侍像:102p)は、平安時代、10世紀頃の制作と考えられ重要文化財に指定されています。
本堂・内陣厨子
わりと知られた平安仏ですので、皆さんよくご存じのことと思います。
三尊共にサクラ材の一木彫で、内刳りはありません。
おおらかで明るい雰囲気で、頭部が大きいのが特徴です。
地方的な独特の表現ですが、平安中期一木彫に相応しい量感豊かな仏像です。

薬師三尊像は、展覧会には折々出展されることもあり、私は直近では、平成18年10月に山梨県立博物館で開催された「祈りのかたち〜甲斐の信仰〜展」に出展された時に観ることが出来ました。

国宝の本堂では、中央壇上の大きな厨子に薬師三尊像が安置されていますが、その両脇には鎌倉時代制作の日光・月光菩薩像、十二神将像(共に重要文化財)が安置されています。
お堂の厨子内に祀られた薬師三尊像の姿を拝するのも、また味わい深いものと思います。

               
月光菩薩像                 大善寺・薬師如来像                   日光菩薩像


●    高知・竹林寺文殊菩薩像が50年ぶりに御開帳(2014.4/25〜5/25)(2013年6月30日)


高知県高知市の五台山竹林寺の御本尊・文殊菩薩坐像が、来年春、2014年4月25日(金)から5月25日(日)に御開帳されます。

この文殊菩薩像(国指定重要文化財)は、50年に一度の御開帳で、普段は厳重秘仏として本堂厨子内に安置されています。
来年(平成26年)は、前回開帳からちょうど50年目に当たります。
詳しくは、竹林寺HPをご覧ください。

竹林寺は、神亀元年(724)、聖武天皇の勅願を奉じた行基上人が、文殊菩薩の霊場として名高い大唐五台山になぞらえ開創されたにはじまると、寺伝に伝える古刹です。
数多くの古仏を伝えており、重要文化財に指定されている仏像は14件19躯にのぼり、高知県内で重文指定されている仏像の約3分の1にもなります。
竹林寺・本堂
ご本尊・文殊菩薩像以外の仏像は、宝物館に展示されていますので、いつでも拝観することができます。

秘仏・文殊菩薩坐像は騎獅像で、侍者4躯とで一具で遺されています。
(騎獅と侍者4躯は、宝物館に展示されており、いつでも拝観可能です。)
文殊騎獅像は、唐様と宋様の二系統がありますが、竹林寺像は上半身裸形に近く結跏趺坐する唐様の系統を伝えるもので、現存最古に遺品といわれています。
(宋様は、全身に衣を着て半跏趺坐〜中尊寺・文殊騎獅像がその典型)
平安時代後期の制作で、像高60.4p、クス材の一木造りの彩色像です。
頭部が大きく、厚みのある膝組み、太造りの体部を示すとのことです。

この文殊菩薩像は、重要文化財に指定されていますが、これまでも50年に一度のご開帳のほかには、公開されたり開帳されたりしたことはないようです。
今回の御開帳は必見かも知れません。

            
.           竹林寺本尊・文殊菩薩坐像                                    騎獅・侍者4躯(宝物館に安置)


●    長崎・五島市の明星院の本尊と金銅仏が6月ご開帳(6/8〜12/31)(2013年5月6日)


長崎県五島市、福江島の明星院の秘仏が6月8日(土)〜12月31日(水)に御開帳されます。
本尊・虚空蔵菩薩像は100年に一度のご開帳。
銅造・如来立像(重要文化財)は50年に一度の御開帳です。

今年、6月7日に晋山式(しんざんしき:新たな住職が就任する儀式)が行われます。
これに合わせて秘仏の御開帳が行われるとのことです。
開帳期間は6ヶ月間ありますが、毎月1日、28日及び毎週月曜日は休館・拝観不可ということで、拝観のときには予約が必要ということです。
予約問合せ先:明星院(電話0959-72-2218)
詳しくは、五島市公式サイトをご覧ください。

御本尊の虚空蔵菩薩像は、どのような仏像なのかよく判りません。
いろいろな文化財資料にも全く掲載せれていませんので、時代が下るものなのかもしれません。
銅造如来立像は、像高26.6pの小金銅仏で、7世紀半ばの制作と考えられ、重要文化財に指定されています。
この小金銅仏は、S62年に東京国立博物館で開催された「金銅仏展」に出展され、私はこの時に観た記憶があります。
その後も展覧会に出展されたことが何度かあるのかもしれません。
明星院には、このほかに県指定文化財の阿弥陀如来立像(像高98.0p)があり、平安時代後期の典型的な藤原仏です。

                  
.               明星院 本堂                           金銅・如来立像          阿弥陀如来立像


●    松島・瑞巌寺五大堂の降三世明王像が特別展示(3/21〜7/28)(2013年4月26日)

宮城県松島・瑞巌寺五大堂の秘仏・五大明王像のうち降三世明王像が特別展示されています。
瑞巌寺では、「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン(DC)」を盛り上げる特別企画として、特別展「本堂解体修理展」を開催しており、この特別展に秘仏・降三世明王像を展示することになったものだそうです。
特別展「本堂解体修理展」の開催期間は、2013年3月21日(木)〜7月28日(日)です。
詳しくは、瑞巌寺HPをご覧ください。

瑞巌寺五大堂の五大明王像は、33年に一度ご開帳の厳重秘仏で、最近では平成18年(2006年)に御開帳されました。
この像は、厳重秘仏のため、従来ほとんど知られていませんでしたが、近年ようやく本格的調査が行われ、東北古代彫刻を考える上で重要な古像で、完存する五大明王像の古例としても価値が高いものであることが判明しました。
平安時代10世紀末から11世紀初めの制作と考えられています。
平成7年(1995年)、重要文化財に指定されました。

            
.         松島 瑞巌寺・五大堂                           五大堂・五大明王像のうち降三世明王像


●    山形・立石寺 薬師如来像が5月御開帳(4/27〜5/31)(2013年2月23日)

立石寺・ご開帳パンフレット
山形県山形市の山寺・立石寺の秘仏、薬師如来坐像(重要文化財)が、4月27日(土)から5月31日(金)までご開帳されます。
50年に一度のご開帳で、それ以外に開帳されたことはなく、厳重に秘仏として守られています。
詳しくは、山寺観光協会HPをご覧ください。

山寺立石寺は、貞観2年、慈覚大師円仁が開山したと伝える山岳寺院で、峨々たる山壁に諸堂が展開しています。
芭蕉がここで「閑さや 巖にしみ入る 蝉の声」の句を詠んだことでも知られています。

薬師如来坐像は、根本中堂の御本尊で、平安時代後期の制作とされています。
この像は、古来秘仏として容易に拝観することができず、それを垣間見た研究家たちが室町頃の像と推定していました。
昭和36年(1961)に、根本中堂の解体修理のため山下の宝蔵に仮安置された際に、久野健氏等によって調査が行われました。
立石寺景観
像高130p、カツラの一木彫、彩色を施さない素木の像で、男性的な堂々たる体躯の仏像です。
膝部裏側に、元久2年(1205)の修理墨書銘が残されています。
定朝様成立以前の古様な表現ですが、12世紀前半ごろに制作された、古様を踏襲した在地仏師の力作ではないかと考えられています。

なお、この薬師如来像の両脇侍、日光・月光両菩薩像と眷属十二神将像は、元禄11年(1698)、幕府の命により江戸の東叡山寛永寺に移されています。
現在も、上野の寛永寺に安置されています。

この薬師如来像の写真は、昭和36年調査当時の、モノクロ写真しか残されていないようです。
今回のご開帳で、その実際のお姿を拝することができることになり、5月が楽しみです。
この機会を逃すことなく、山寺立石寺を訪ねられることをお勧めします。

                
立石寺 薬師如来坐像                                                         寛永寺 日光月光菩薩像


●    福知山市・長安寺 薬師如来像が4月御開帳(4/18〜5/8)(2013年2月23日)

長安寺・ご開帳パンフレット
京都府福知山市奥野部の長安寺の秘仏・薬師如来像が、4月18日(木)〜5月8日(水)に御開帳されます。
33年に一度のご開帳です。
詳しくは、長安寺のHPをご覧ください。

長安寺は飛鳥時代の開基と伝えられますが、お寺のHPによれば、薬師如来像の来歴について、このように記されています。

「平安初期になると、薬師如来を本尊とする真言宗鎮護道場として金剛山善行寺が創建され、その後、長安寺と改名された。
25カ寺の坊を有し、三重塔などを備え、広く諸国に知られ栄えた寺であったが、火災でことごとく焼失。変遷をたどり天文13年(1544)、福知山初代城主、杉原家次公(豊太閤の正妻寧子の方の伯父)によって再建された。
度重なる火災にも薬師如来は安泰で、本堂とは別に堂を建立安置した。現在の諸堂は天明4年(1784)に建立されたものである。」

薬師如来立像は福知山市指定文化財で、像高41.5p、蓮肉までカヤ材と思われる一木彫で内刳りはなく、現在全身に蘇芳色が塗られています。
平安前期の制作と思われ、写真で見ると、なかなか魅力的で迫力ある仏像です。
長安寺
福知山市の文化財HPに、このように解説されています。

「像はあくまで太造りで、躰部の奥行きは像の幅とほぼ同じ大きさで、これに鎬(しのぎ)立たせて力強い衣文(えもん)を刻んでいる。
大腿部中央のX字状のひだや脛前の曲線文は9世紀一木造(いちぼくづくり)像の形を踏襲している。
大粒の螺髪(らほつ)を刻む頭髪は額に目深く迫り、眼鼻立ちも雄偉で胸のくびれも強く彫り込み、堂々たる肉付きをあらわす。
その森厳な風貌と量感豊かな体躯は地方作ながら、大阪.勝尾寺の薬師三尊像(重文)に1脈通じるもので、制作は9世紀末ないし10世紀初頭と思われる。」

この像は、現在、薬師堂厨子の中に祀られていますが、長らく、その前立としいて安置されている、市指定文化財の薬師如来坐像(像高102p、平安時代後期)の胎内仏として納められていたとのことです。

この長安寺には、何年か前に同好の方と丹波を訪れた時、「もし拝観できれば」と寄ってみたことがありますが、その時応対頂いたご住職の奥様も、「厳重な秘仏にしているので、私も未だ拝したことがない」というお話で、拝観が叶わなかった思い出があります。

               
長安寺 秘仏・薬師如来立像                                              前立ち・薬師如来坐像


●    尾道市・千光寺 本尊千手観音菩薩像が3月御開帳(3/1〜12/9)(2013年1月26日)

広島県尾道市の千光寺の本尊・千手観音菩薩像が3月1日(金)〜12月8日(日)に、御開帳されます。
33年に一度の御開帳です。
千光寺・ご開帳パンフレット
詳しくは、千光寺HPをご覧ください。

千光寺のHPによれば、由緒・ご本尊については、次のように記されています。

「大宝山権現院千光寺は、大同元年(806年)、弘法大師の開基で、中興は多田満仲公と伝えられています。
本尊千手観世音菩薩は聖徳太子の御作と伝えられ、三十三年に一度開帳の秘仏。昔から「火伏せの観音」と称せられ、火難除けに霊験あらたかで、今は諸願成就の観音様としてお詣りが絶えません」

千光寺の仏像で文化財指定を受けているのは、阿弥陀如来坐像(鎌倉時代)と地蔵菩薩坐像(室町時代)の2体で、共に尾道市の指定文化財となっています。
33年ぶりに御開帳される本尊・千手観音菩薩像は無指定です。

御本尊について記した資料等が見当たらず、尾道市教育委員会にお聞きしたところ、現在尾道市の仏像の悉皆調査の結果をまとめている処とのことで、
その調査によれば、「室町時代の制作とみられる」とのことです。



過去の秘仏御開帳情報

2002年〜2011年

2012年

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