2003年 仏教文化財十大ニュース

 今年の仏教文化財に関する主なニュースを纏めてみました。
 異論もあると思いますが・・・。

 

● 元美術院国宝修理所長の西村公朝氏死去(2003年12月2日)

仏像修復の第一人者の西村公朝氏が亡くなった。

● 大安寺西塔跡から新たに水煙の一部出土(2003年10月30日)

奈良市の大安寺西塔跡から塔頂部を飾る水煙の一部と風鐸があらたに見つかった。

● 明日香村の名前が残る(2003年8月21日)

奈良県明日香村は、村民アンケートの結果を踏まえ、橿原市など周辺6市町との合併に加わらない方針を決めた。

● 法隆寺五重塔再建説裏付ける部材(2003年7月15日)

奈良県斑鳩町の法隆寺五重塔に、663年ごろ伐採された木が使われていたことがわかった。この結果、2001年に心柱の伐採年は594年ごろと発表した非再建説を自ら否定する結果となり、再建説を改めて裏付けることになった。

● 龍門石窟で則天武后時代の仏像30体を発見(2003年7月13日)

中国竜門石窟で、唐の則天武后時代(7世紀末〜8世紀初め)のものとみられる新たな石窟と、岩肌に彫り込まれた仏像30体が見つかった。

● 法輪寺で7世紀の線刻画瓦出土(2003年7月7日)

奈良県法輪寺境内で、創建期の金堂を写したとみられる線刻を施した白鳳時代の瓦の破片が見つかった。

● 明日香村で最古の鋳鉄炉跡及び鉄鋳型発見(2003年6月7日)

奈良県明日香村の川原寺跡で、鉄製の釜を鋳造した思われる炉跡が十数基と鉄釜の鋳型が見つかった。

● 宇治・平等院国宝の阿弥陀如来像を大修理 (2003年5月21日)

京都府平等院は、鳳凰堂の国宝・阿弥陀如来坐像と天蓋の修理を、約50年ぶりに、2007年度まで5年間かけて行う。

● 唐招提寺本尊盧舎那仏坐像の蓮弁に仏像 (2003年5月8日)

唐招提寺金堂の本尊、盧舎那仏坐像の台座を飾る蓮弁に、釈迦如来坐像と見られる仏像が描かれていることが確認された。

● 薬師寺 白鳳伽藍を再興 落慶法要(2003年3月21日)

大奈良・薬師寺が、金堂、西塔、中門に加えて大講堂を古代の様式で復元。約1300年前の華麗な白鳳伽藍がよみがえった。

 

 

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