ギメ美術館の金銅勢至菩薩立像

(法隆寺金堂将来)

yumi

 3月6日

 初めまして。2週間ほど前に、大学で、日本古美術の試験があり、仏教美術の資料集めにと、ネットサーフィンしていたところ、このサイトを発見いたしました。仏像の種類などの大変詳しい説明、大変役に立ちました。ありがとうございました(^-^)。
 ところで試験前に、教授とギメ美術館(正確には、別館のPantheon Bouddhique)に行くという課外授業があり、参加したのですが、そこで、法隆寺金堂にあるはずの釈迦三尊像の一体がありました。仏教美術はてんで素人の私でも知っている法隆寺の釈迦三尊像。とても驚きでした。それも、最近までは、これが価値(?)のある仏像だとは認識されていなかったらしく、この別館を造る際に、日本人学者が来て、初めて分かったそうです。こういうことって、あるのですね。それも、この仏像、とても目立たないところにひっそりと、展示されていて、先生が何もおっしゃられなかったら、通り過ぎてしまうところでした。
 ギメ美術館は、今年の1月にリニューアルされ、大変な人気を集めています。
 先週も、本館の方を訪れてみようと行ってみたのですが、長蛇の列のため、あきらめ、別館だけを再度訪問して帰りました。別館は日本の仏教美術を主としており、本館とは対照的に、いつもひっそりとしています。この方が、仏像をゆっくり鑑賞するのには適しているような気がします。今度は午前中にでも、本館の方を訪れてみたいです。

 

 3月13日

 お尋ねの件ですが、まずギメ美術館の別館は、本館(東洋館?)とは違います。本館が、管理人さんのおっしゃられたような日本美術をはじめ、アジア各国の美術品が展示されています(といっても、まだ行ったことはありませんが)。別館の方は、建物も入り口も違い、ほとんどの人が知らないようです。この別館は、約90%が、日本の仏教美術です。大きく、「如来」「菩薩」「明王」「梵天」と4つの展示に別れており、飛鳥時代をはじめとする仏像が所狭しと展示されています。東寺の曼陀羅の配置をまねた立体曼陀羅もあり、かなりの展示数だと思います。
 余談ですが、日本の茶室も備えた日本庭園もこの別館にできるそうです。あまり知られていないため、土日でも人が少なく、ひっそりとしています。釈迦三尊像ですが、やはり法隆寺のものだと思います。講義中のノートを友達に貸しているため手元に無いので、はっきりとは確認できませんが。どちらにせよ、4月1日(毎月第一日曜日は国立美術館が無料)にもう一度、ギメに行ってみるので、そのときに別館の方も訪れて、説明書きを確認してこようと思います。できれば、デジカメで写真も。(万が一、勘違いで法隆寺のものでなかったらごめんなさい)

 

 4月5日

 4月1日に、ギメ美術館と別館に行って来ました。
ギメ美術館の方は、開館時間に合わせ、10時過ぎに着いたのですが、すでに長い行列ができてました。ほんと、すごい人気。
 中に入り、その行列の意味が分かりました。面白いのです、展示が。
 日本美術も、埴輪・青銅器から始まり、狩野派、ふすま絵・屏風絵、写楽に北斎と、思ったより豊富で、びっくりしてしまいました。別館の方の例の仏像は、「法隆寺金堂将来、金銅勢至菩薩立像 康勝作 1231年」とありました。
 写真も一応撮りました。まだ、PCに落としていないので、近日中にメールで送らせてもらいます。ついでに、東寺の曼陀羅を真似た立体曼陀羅も撮して来ました。
 ちなみに、別館のすごく詳しいカタログもありました。別館に展示されている仏像一体一体の写真と詳しい説明が載っていて、かなり厚いカタログでした。値段は290フラン。
 少し高めですが・・・。

 

 4月25日

 ギメの写真を撮ってきて、その数日後に春休みに2週間ほど南仏に行ってきていたので、データを送るのが遅くなってしまいました。この借り物のデジカメは、私のノートPCに直接繋がらないので、友達に頼んでデータを落としてもらうので、今週中には管理人さんにお送りできると思います。
 ところで、ギメ美術館では、法隆寺で盗難にあったとかは、書いてなかったと思います。ちょっとうろ覚えなのですが、「法隆寺の勢至菩薩像とは知らず、中国で購入」と説明していたように思います。
カタログですが、たぶんフランス語バージョンしか無かったような・・・?
でも、読み応えたっぷりの素晴らしいカタログでしたよ(^-^;)。
 そうそう、勢至菩薩像の写真なんかはHPに掲載できるのでしょうか?小松様のおっしゃっているような写真の著作権とかの問題はないのでしょうかねぇ?

 

 5月14日

 遅くなりましたが、ギメ美術館でとった写真です。
きれいに見えると良いのですが。

法隆寺金堂将来、金銅勢至菩薩立像 康勝作 1231年

阿弥陀三尊像 康勝作 1231年 (平成6年の「国宝法隆寺展」の際、里帰りし法隆寺金堂に安置された時のもの)

 

東寺の曼陀羅を真似た立体曼陀羅(ギメ美術館)
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